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保育園きょうだい一人だけ休み「先生はOKと言ったけど本音はどう思ってる」現役保育士が気持ちを明かす

オオタ先生現役保育士 幼保英検1級

現役の保育士(幼保英検1級)です。

保育園に通わせている子供が2人以上いる場合、1人だけ登園して1人はお休みにしたいということもありますよね。

コロナ禍では1人がお休みならきょうだい全員が休まなくてはならないというルールで運用していた保育園も多かったですが、今は違います。

元気な方の子どもは登園してOKとしている保育園も多いでしょう。

一方、「登園OK」と答えてくれたとしても、実際に受け入れる先生の気持ちの面ではどのように感じるのでしょうか。

今回は、きょうだいのうち1人だけ保育園に登園する場合の先生の気持ちを正直にお伝えします。

一人は病気だが元気な方だけ保育園に来たい

きょうだいが発熱していても、保育園の運用ルールで登園が大丈夫なのであればいつものように快くお預かりしています。

ただ、「クラス内で溶連菌が流行っていて、おにいちゃんも熱とのことなので、登園してきた妹さんの方も今後もしかして・・」と、若干警戒はしますよ。

抱っこをする前にマスクのずれを直すといったことを無意識にやっている気がします。

登園方法を確認

なお、発熱や病気の子の場合、そのきょうだいはいきなり登園するのではなく、保育園に相談してから登園することをおすすめします。

登園の際、休ませる方の子も一緒に保育園に連れて来ざるを得ない場合もあるでしょう。
その場合、保育園の外で待たせるわけにもいかないので室内に連れてくることになります。
一方、感染性の病気だった場合は、他の園児への感染を防ぐために保育園内に立ち入ってもらうことも難しくなります。

このような場合は、玄関の外でインターフォンを押してもらい、保育士が登園する方の子供だけを玄関先で引き取るといった対応をすることがありますよ。
先生たちはこのような玄関先での引き渡しを、「玄関対応」などと呼んだりすることがあります。

予防接種なのでその間は一人預かって欲しい

きょうだいを複数人病院に連れていくこと自体、非常に大変ですよね。また、元気な子を病院に滞在させることで様々な病気をもらってしまうリスクもあります。

予防接種の間は、喜んできょうだいを保育してくれる先生も多いのではないでしょうか。

上の子の習い事があるので下の子だけ預かって欲しい

「おねえちゃんの習い事の間、弟くんは保育園で過ごしましょうね」と言ってくれる保育園もあると思いますが、先生の気持ちの面では大歓迎というわけではないかと思います。

少なくとも筆者の場合は、「習い事だとはっきり言わなくても・・」とは思ってしまいます。

土曜日だけど一人預かって欲しい

平日ならきょうだいの1人だけ快く預かってくれても、土曜となると一瞬考えてしまう先生もいます。

土曜保育への職員捻出に苦慮している保育園は多いです。
土曜日に出勤すると平日に休みを取らなくてはならないため、今度は平日のシフトが苦しくなるなどの事情があります。

また、土曜日は年長クラスの担任が0歳児クラスの園児の保育をするなど、普段見ている子とは異なる園児を保育します。
よって、「0歳児クラスの〇〇ちゃんが来るなら、平日のミルクの量や睡眠の状況を確認して・・」など、様々な思いを巡らせるのですね。

育休中なので上の子は登園したい

育休中のおにいちゃん・おねえちゃんの登園、制度的にも保育士の気持ちの面でも歓迎です。

ただ、いくら制度上OKだとしても毎日の利用時間が長すぎると「育休中なのだからもう少し早めにお迎えに来てもらえないものか・・」と思う先生も少なくありません。

弟や妹ができた直後は、おにいちゃん・おねえちゃんもデリケート。
保育園内で過ごす間も何か考え事をしたり、突然泣き出したりと不安定になりがちです。

このような様子を見ると「おにいちゃん・おねえちゃんもお家にいたいよね」と思うことがあります。

リフレッシュしたいので一人は預かって欲しい

「ぜひリフレッシュしてきてください」と言ってくれる保育園もあると思いますが、先生個人の気持ちの面では微妙かと思います。

美容室に行ったのか朝とは違う素敵なヘアスタイルでお迎えに来る方を見ると、少なくとも筆者の場合は、「私も美容院行きたいな・・」とは思ってしまいます。

まとめ

きょうだいのうち1人だけ保育園に登園する場合の先生の気持ちを正直にお伝えしてきました。

なお、仕事が休みの日の保育園利用については、「保育園に在宅勤務や仕事休みはバレる?服装や子供の話から」という記事で紹介しています。
合わせてご覧くださいね。

現役保育士 幼保英検1級

現役の保育士です。「うちの子保育園で何してる?」をテーマに保育園のリアルを伝えます。 幼保英語検定1級・TOEIC 875・ヤマハ指導グレード5級 自身も保育園児の母であった経験から、保護者の立場に立った情報提供を心がけています。

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