渦中のレブロン・ジェームスが製作に加わる今秋放送予定のドキュメンタリー番組の興味深い中身
ドナルド・トランプ大統領から中傷ツイートを投稿され、今や渦中の人となったレブロン・ジェームス選手が、この秋に放送予定のドキュメンタリー番組の製作に加わることになった。その番組の中身が実にタイムリーで、まさに大統領に向けたメッセージになりそうだ。
米国のエンタメ専門サイトの『VVARIETY』が報じたところでは、ジェームス選手が所有する製作プロダクションの『SpringHill Entertainment』とケーブルTV局『Showtime』内の『Showtime Sports Documentary Film』が共同でドキュメンタリーを制作する予定で、ジェームス選手もエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねるという。
番組のタイトルは『Shut Up and Dribble(口を謹んでドリブルしなさい)』。これはホワイトハウス訪問を拒否したNBA王者のウォリアーズを擁護し、トランプ大統領を批判する発言を公にしていたジェームス選手に対し、今年2月にFOXニュースの女性コメンテーターが番組上で発したフレーズだ。このフレーズの意味は「バスケ選手はいちいち口を挟まずにプレーしていればいい」的なものであり、もちろんジェームス選手は「沈黙するつもりはない」と反論するなど、一大論争を巻き起こしていた。
このジェームス選手を批判するようなフレーズをそのままタイトルに使用していることからも理解できるように、このドキュメンタリー番組では、この時の論争をプロローグとして過去から現在までのNBAを取り巻く様々な論争を紹介していきながら、社会におけるアスリートの存在意義とその変化を検証していくことになるという。
現時点では明らかにされていないが、大統領の中傷ツイートもすでにNBA全体に拡大する大きな論争になっており、間違いなく番組内で取り上げられることになりそうで、今回のジェームス選手の考えを含め、番組そのものが大統領に向けたメッセージとして注目されるところだ。
同番組は3回シリーズになる予定で、その初回は今年10月に『Showtime』で放送されることになっている。