【寝屋川市】子どもたちの健やかな成長を願って泳ぐこいのぼり。石津導水路の知られざる秘密をご紹介!
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今日5月5日は、こどもの日。
寝屋川市内でも各地でこいのぼりが見られました。
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これは、石津導水路にかかるこいのぼりです。
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5月5日は古来から「端午の節句」として男子の健やかな成長を願う日でした。
1948年にこの日を「こどもの日」として祝日とする請願が国会でなされたことから5月5日が「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する休日」と定められました。
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「こどもの日」と呼んでいますが、実はこどもの成長を喜ぶと同時に、母への感謝を伝える日でもあったわけですが、現在では、男の子も女の子も、お父さん、お母さんにありがとうを伝える日と言えるでしょう。
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寝屋川市内では、最近は、鯉のぼりを揚げる家は、あまり見かけなくなりました。
元来、端午の節句には、一番上に「五色(ごしき)の吹き流し」と呼ばれる、筒状の5枚の細長い尾をもった「幟(のぼり)」を揚げていました。
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この吹き流しは鯉のぼりより前に江戸時代中期頃に生まれた「幟」の風習で、武家由来のものとされています。
この吹き流しには
・跡取り息子が誕生したことを、神様へ告げる
・同様に、跡取り息子が誕生したことを、地域へ告げる
・中国の五行説と神道・仏教の教えが融合した
などの意味が込められているそうです。
![東小校区地区協働協議会](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/neyamon/article/00463394/internal_1683281672464.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
武家が五色の吹き流しを揚げたのに対し、民間では中国の伝承をもとにした「鯉のぼり」が考案され、そちらを揚げるようになりました。
その伝承は「鯉の滝登り」と呼ばれるものです。
これは「中国の黄河の上流に、とても高く流れの早い滝(龍門)があった。その水の流れにあらがって滝を登った鯉は龍となり、天を舞った」という伝承です。
ここから生まれた故事 成語「登竜門」という言葉は、現在も残されていますね。
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石津導水路のこいのぼりはコロナ禍で、3年間は中止でしたが、2023年5月は、久しぶりに沢山のこいのぼりが泳いでいます。
この導水路についての情報提供がありましたのでご紹介します。
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この導水路は、1970年(高度経済成長の頃)に掘削された人工河川で、鯉のぼりの時期は、一気に華やかになりホッコリしますが、当時は周囲は無機質な風景だったということです。
この導水路は、流れの方向を目的により反対に変えられることが特徴で、寝屋川に大雨が降り、寝屋川市流域で洪水が起きそうになると、寝屋川から淀川に向けて導水路を水が流れて、寝屋川の水を淀川に排水することで、寝屋川流域の洪水を防ぎます。
逆に寝屋川の水位が低い時は、当時水質汚濁や川へのゴミの不法投棄が激しかった寝屋川に、淀川から大量の水を流し入れ、水洗トイレのように寝屋川の汚れを下流に流して、寝屋川流域での悪臭を緩和する働きをしていたそうです。
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このこいのぼりは、石津校区協働協議会が設置しています。
実はこの鯉のぼりは、並々ならぬ地元の協力があって実現しています。
地域の建設関係の企業のプロの機材と技の提供があってこそのこいのぼりです。
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川面に映るこいのぼりは、まるで川を上る鯉のように見えますね。
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自宅でこいのぼりを揚げる家は少なくなりましたが、こうして、自宅に眠るこいのぼりを川や学校に泳がせるのは、地域のつながりを感じることができて良いですね。
【施設情報】
大阪府寝屋川市を流れる、寝屋川に注ぐ淀川の分流。
寝屋川市木屋元町地区の淀川左岸から取水し寝屋川市北西部を南に流れ、寝屋川市桜木町で寝屋川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は淀川からの分派点。全長1.7km。
取水口付近の一部は高槻市飛地。
平常時は淀川から取水し寝屋川を浄化する役目を果たす。豪雨時には水門を操作し寝屋川の洪水流を太間排水機場に導く水路となる。