武蔵小杉でハルモニたちの映画上映会が大入り 戦争の傷痕を思う終戦記念日【川崎市中原区】
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さて、本日は武蔵小杉のサードアヴェニュー にある総合自治会館のホールで、こちらの映画の上映会がありました。
アリランラプソディ
「アリランラプソディ 〜海を超えたハルモニたち〜」という映画です。
川崎には在日朝鮮・韓国人の方が多く住むエリアがあります。
これは、そこに住んでいる在日1世のハルモニ(おばあちゃん)たちのささやかな暮らしに取材したドキュメンタリー映画です。
川崎市を舞台にしているため、「川崎上映会」と称して特別に上映会が企画されました。彼女たちの生活圏である川崎区桜本での上映会が8月上旬にあって、そちらに伺いたかったのですが、予定が合わずに、本日ようやくホーム・武蔵小杉の上映会で観ることができました。
上映の前に、ハルモニたちの支援活動をしている三浦さんから、川崎での特別映画上映について説明がありました。
会場は大入り満員! キャンセル待ちも多数出て、川崎の方々の関心の高さがうかがえました。
内容については、これから観る方もいらっしゃるので触れませんが、在日朝鮮・韓国人の方々について今までちゃんと知らなかったことを知ることができて、終始心が動きました。
ハルモニたちが沖縄を訪れるシーンがあるのですが、戦争というものがどれだけ無残に人間の尊厳を傷つけるのかということを、改めて深く感じました。
終戦記念日という特別な日に、この映画を観ることができて本当によかったです。
アフタートークに駆け付けるハルモニたち
この上映会のすごいところは、上映が終わった後に、映画に出演していたハルモニたちがアフタートークで登場してくれるところです。
90代のハルモニが監督や三浦さんに支えられて、舞台上で挨拶をしてくれました。
壮絶な人生を歩んできたハルモニたちが、明るく笑っている姿は映画の中でもとても輝いていましたが、こうやって目のあたりにすると、殊更感動的で、彼女たちの肉声を聞いた瞬間には思わず涙が出てしまいました。
最後には、韓国語の歌をお客様も一緒に歌いました。
この映画を観ると、なぜ川崎にたくさんの在日朝鮮・韓国人の方が多く住んでいるのか、彼女たちがどんな想いでいま、日々を過ごしているのか、3世、4世の若者たちがどういうバックグラウンドを持っているのか、彼ら、彼女らを支える方々がどういう活動をしているのか、ということがよくわかると思います。
政治的な観点を多く含む内容ではありますが、映画自体は金聖雄監督本人のナレーションによる終始優しいトーンで彩られ、まっすぐに内容が入ってくる、芸術性の高い映画だと感じました。
なるべく多くの方に観ていただきたいのですが、残念ながら21日の川崎市アートセンターでの上映は14時の回も、18時の回も満席となってしまい、今からの予約はできないそうです。
川崎市の特別上映が終わると、今冬の一般公開に向けて動き出すということでしたので、ぜひ楽しみにお待ちください。
金監督のオフィシャルサイトから、ハルモニたちを扱った前作の「花はんめ」を購入することもできますので、そちらも併せて是非、ご覧くださいね。
アリランラプソディ
公式サイト:アリランラプソディ
KIMOON FILM (金監督オフィシャルサイト)