【伊勢崎市】伊勢崎市の重要文化財「いせさき明治館」で、秋の訪れを感じてみませんか?
今回は「いせさき明治館」内に展示している「伊勢崎銘仙」を紹介します。「いせさき明治館」は、伊勢崎駅から徒歩で約12分、車で約4分南に下った場所にあり、白い壁と赤い屋根がひときわ目を引く洋館です。
こちらでは、「いせさき明治館企画展 秋映え」を9月14日(土)~12月1日(日)まで開催しています。色彩あざやかな秋色銘仙17点が展示されています。明治館の玄関を開けると、カラフルな可愛らしい銘仙の数々が目の前に飛び込んできます。
紅葉した秋の葉やトンボが柄になっているものもありました。柄や色で「秋」を表現できるなんて着物の素晴らしさを再確認です。「伊勢崎銘仙」は、明治・大正・昭和初期に渡り全国でも人気が高く、特に関西方面の奥様やお嬢様などの「おしゃれな普段着」として重宝されてきたそうです。日本女性の10人に1人が伊勢崎銘仙を着用されるほど人気だったそうです。
伊勢崎市は、栃木県足利、埼玉県秩父、東京都八王子、桐生と共に日本5大銘仙のひとつと言われています。その中でも伊勢崎銘仙は、大正から昭和初期にかけて、生産量は全国の半分を占めるまでに至り、伊勢崎銘仙の黄金期と呼ばれるまでになったそうです。
応接室では、昭和レトロの当時の様子を再現していました。他にも診察室や客室、トイレ、電話室など、当時のままの様子を見ることができます。
正面に見えるのは「組子細工」と言われるもので、細い木のパーツを組み合わせた「組子」を障子などの建具や欄間の内枠に組んだものです。
特別に木のパーツを見せていただきました。こんなに小さなパーツから組子を作るには、大変な技術が必要だと感じました。近年は職人さんが減少しているということで、後世へ繋いでいきたい技術がどうなっていくのかと、少し悩ましくも感じました。
戸棚に付いた金箔は、当時のままの物がまだ残っていました。黒柿や楓、黒檀など高級な材料が随所に使われているところからも、拘りを詰め込んだ建物だったようです。
「いせさき明治館」は、明治45年(1912)に建てられ、県内で最も古いとされる木造洋風医院建築である「黒羽根内科医院」の旧館でした。所有者の市への寄贈の意思を受け、2002年に伊勢崎市重要文化財に指定されました。その後、現在の場所へと曳家移転し、今では若者や外国観光客からも大人気の「いせさき明治館」となりました。あなたも「大正ロマン」や「昭和レトロ」を感じさせる伊勢崎銘仙を見学に行ってみませんか。
《施設情報》
【名称】いせさき明治館
【住所】伊勢崎市曲輪町31ー4
【電話番号】0270ー40ー6885
【開館時間】午前10時~午後5時
【休館日】月曜、火曜(祝日の場合は翌日休)
【入場料】無料
【駐車場】有