アップルが収益を度外視して、アプリ経済圏の拡大に本気 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.182
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2016/06/11(vol.182)
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《目次》
1.アップルがアプリ開発者への報酬料率を1.5:8.5に大幅改訂
━━グーグルも即座に追随し、アプリ経済圏拡大に躍起
2.レノボが世界初となるTango対応スマホ「PHAB2 Pro」を発表
━━SFでの発表会で、レノボのスマホは世界ブランドになれるか
3.モトローラの薄さ5.2mm「Moto Z」はヘッドフォン端子を廃止する英断
━━着脱式周辺機器はこれからのスマホトレンドになるか
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.アップルがアプリ開発者への報酬料率を1.5:8.5に大幅改訂
━━グーグルも即座に追随し、アプリ経済圏拡大に躍起
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来週13日より、アップルの世界開発者会議(WWDC)が開幕する。その直前、アップルは、アプリ開発者向けの報酬比率を見直し、これまでアップル3:開発者7からアップル1.5:開発者8.5にすると発表。さらに、一部サービスにしか認められていなかった、サブスクリプションモデルも拡大するとした。
アップルの動きを追う形で、グーグルも報酬比率の見直しを発表している。
この動きを受けて「さすがアップル」と相変わらず持ち上げる人がいるが、当然の流れと言えるだろう。むしろ、アプリの流通に関して、先に改善を図ってきたのはグーグルのほうといえる。
グーグルは、5月中旬に開催した開発者向け会議「Google I/O 2016」にて、Chrome BookへのAndroidアプリ対応、ロボット向けへのアプリプラットフォームへの拡大などを発表している。
特にGoogle Playにアクセスしにいかなくても、ウェブ上でアプリの一部を取得し、その機能を使える「Instant Apps」を始めようとしている。その場限りでお試し的にアプリを使ってもらい、その後、気に入れば、すべてをダウンロードしてもらい、継続的に使ってもらえばいい。当然、Instant Appsの使用を前提としたスマホ向けウェブページというのも出てくるだろう。
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