【泉佐野市】これが「ケーキ」とは驚き...。 11年間注文の電話が鳴り止まない「街のケーキ屋さん」
一年に一度訪れる大切な日のために、日々奮闘している「街のケーキ屋さん」に出逢いました。そのケーキ屋さんの名前は、「15:00(ジュウゴジ)」。
老若男女、誰からも愛されるようにと“3時のおやつ”をイメージしてこの屋号にしたそう。12月はクリスマスケーキシーズンですが、「最も大切にしているのはバースデーケーキ」と、「15:00(ジュウゴジ)」の店主 丸茂 秀樹さんは話されます。
なにやらこのケーキ屋さん、さまざまなお客様のご要望にこたえて芸術作品のようなケーキを日々作り続けているようです。
どんなストーリーがあるのか、お店にお伺いした様子をお届けいたします。
今回の取材は、定休日の火曜日に伺いました。ご夫婦で営んでいるため、営業日はケーキの注文や製作に追われているそうです。
南海本線「りんくうタウン」駅から徒歩5分のところにあるお店は、こぢんまりした佇まいながらも、ハイセンスな店構え。どんなご夫婦がどんなケーキを作っているのか、とても楽しみです。
定休日の今日もケーキの製作に追われていた丸茂 秀樹さんと奥様の梨佐さん。
オープンから11年、注文が入ったら休みの日でも作業を続けてきたといいます。
「DMのお返事が遅くなってしまいすみません。もうバタバタで…」と梨佐さん。
やわらかい雰囲気のお二人にほっこり癒されます。
―クリスマスケーキシーズンで、とてもお忙しいのではないですか?
はい、もちろん「クリスマスケーキ」のご注文もたくさんいただいています。でも、それ以上に多いのが「バースデーケーキ」なんです。この時期はどこのケーキ屋さんも忙しく、中には「バースデーケーキお断り」というケーキ屋さんもあるんです。でも、誕生日って一年に一度の大切な日じゃないですか。“夢を壊したくない”その一心で毎日がんばっています。
―聞くところによると、様々なデザインのケーキを製作されているようですね。過去にあっと驚くようなご注文はあったのでしょうか?
「“大峯山”を作ってほしい」というご注文がありました 笑。女人禁制であることや、寺の場所など、まずは“大峯山”を知ることからはじめます。私たちがイメージできなければ“ケーキ”に出来ないので。
―今までに作ったケーキの数は?
約50000個です。今聞かれてはじめて数えましたけど 笑。
50000個とは驚きです。お若いのかと思いきや、実は40代というお二人。「バースデーケーキ」は、当日の一発勝負で失敗は許されません。一日数十件もあるという注文を、お二人で11年間もこなしてきたことを想うと「バースデーケーキ」にかける情熱は相当なもののようです。
過去の作品(ケーキ)の写真をご提供いただきました。あえて「作品」と呼びたくなるケーキの数々。みなさんもどうぞお楽しみください。
キャラクターケーキ
デコレーションケーキ
特殊ケーキ
どうでしょう? これはケーキというより芸術作品ですよね。
「バースデーケーキ」のほか、「金婚式」や「受賞記念」、「結婚記念日」など、さまざまなシチュエーションでご注文をいただくそうです。「推し」のアイドルやスポーツ選手の「バースデーケーキ」の注文も入るそうですよ。その他、素敵な「ドレスケーキ」なども注文できますので「15:00(ジュウゴジ)」公式インスタグラム(外部リンク)でご確認くださいね。
そして、わたし史上最高のケーキはコレ!
18歳になる“マクドナルド好き”の息子へ…と、お母様から「バースデーケーキ」のプレゼントですって。なんて素敵なお母様でしょう!
おそらく思春期である息子にユーモアの一手。贈られた息子さんも「参った」と、笑顔になること間違いなしですよね。それにしてもかなりリアルですよね…。どうしてここまで完成度の高いケーキにこだわるのか、丸茂さんに尋ねてみました。
「もともとケーキを作って産地直売所などにおろしていたんです。でも、それだとお客さんがよろこんでくれているのか、笑顔が見えないし想像もできない。お客さんによろこんでもらうことが自分にとって一番の幸せだと気づいたんです。愛のあるケーキ屋さんでありたい、人に寄り添い一年に一度の大切な記念日を流れ作業で終わらせたくない、そんな想いでできる限りご要望にお応えしようとがんばっています。それでも、その時期の注文数やご予算との兼ね合いでお断りするケースもございますがそこはご理解くださいね」。
そんな丸茂さんの想いも伝わり、今では地域の方々をはじめ、神戸や和歌山などからも注文が入るのだとか。あまりにも多くの「バースデーケーキ」の箱を発注するものだから業者さんが驚いて視察に訪れたそう。
「小さなケーキ屋さんで驚いたんじゃないでしょうか 笑」と丸茂さん。
取材中に届いた数百個の「バースデーケーキ」の箱。これが毎月何回かに分けて届くそう。
今日は定休日のため商品は少なめでしたが、店内でもケーキを販売しています。
ケーキを盛りあげるかわいいアイテムもたくさんありました。こちらは、大人気の「シフォンケーキ」500円。
ご年配の方が、“歯がなくても食べられる”とよろこんで買っていかれるそうです。
わたしもいただきましたが、ふんわりやわらかく口当たりも軽いのでホールでもペロリといけちゃいました。たまご風味のなつかしいシフォンケーキで、「ワンコイン」というのもうれしい。
もちろん、「クリスマスケーキ」の受付もはじまっています。
どれもかわいいケーキばかり♪ 残念ながら④のトナカイさんは完売となってしまったそうです。
すべてのケーキの受付は、ご来店か電話予約のみ(インスタグラムDM予約不可)。
希望のケーキ(キャラクター)、デザインなどはあらかじめ決めてから注文するとスムーズです。ご来店いただくとイメージがつかみやすいそうですよ。
取材日の前日が、13年目の結婚記念日だった丸茂さん夫妻。記念に作ったという“スペシャルケーキ”を見せてくださいました。
中国や韓国で今流行りの「2Ⅾ」ケーキ。試作も兼ねて作ったとのことですが、どこまで探求心のあるお二人なのでしょう。それにしてもお見事!
アプリでこんな風に遊ぶこともできるそうですよ♪
「コロナを機に、『バースデーケーキ』にこだわる方が増えたように感じます。“贈りもの”としての『バースデーケーキ』が確立されつつあるような…。ドレスケーキの納品の日に、ケーキとお揃いのドレスを着てお店に来てくれた女の子。『バースデーケーキ』を受け取って泣いてくれた人。そんな瞬間に立ち会えると、やっていて良かったな~と思えるんです」。
時折、目に涙を浮かべながら笑顔で話す丸茂さん。その姿をやさしく見守る梨佐さん。お二人の作るケーキで、これからもたくさんの人が“幸せな記念日”を過ごすのでしょうね。
11年間注文の電話が鳴り止まない「街のケーキ屋さん」は、誰よりも記念日を大切にするご夫婦が営む “愛にあふれた” 「15:00(ジュウゴジ)」という名の小さなケーキ屋さんでした。
お値段・予約の日数について
【予約までの日数】
キャラクタープリント/10日前までの予約
おまかせデコレーションケーキ/前日までの予約
特殊ケーキ/立体や、2段、3段、大きなサイズなど準備に時間のかかるケーキは1週間前までの予約
【お電話・ご来店の際のご質問】
お名前、お電話番号
①ご予約日
②ご来店時間
③ケーキのサイズ(上記参照)
④誕生日の方の名前(平仮名orローマ字)、年齢(つける場合)
⑤ショートケーキorチョコレートケーキ
*その他のケーキはその時にお問合せください。(アレルギー対応、別のケーキ土台、シフォンなど)
⑥ケーキのデザインは、インスタグラムの過去の写真または、他こんなケーキできますか?とお問い合わせください。
おまかせデコレーションケーキは、お誕生日の方の年齢や、好きなお色味などをご質問させていただく場合もございます。
【値段】
・キャラクター手書き
4号4500円~ 5号5500円~
追加キャラクターにつき、プラス料金がかかります。
・キャラクタープリント
4号4500円~ 5号5500円~
追加キャラクター3体まで無料
3体以上は要相談
*キャラに合わせてのデコレーションに変わります。
黄色アカウントの小さなチョコがたくさんついたゴテゴテなケーキをご希望の場合は、必ずスタッフにお伝えください。
*おまかせデコレーションケーキ
3号1900円~ 4号3200円~ 5号4300円~
*2段・3段のケーキ
7000円~
*ドレスケーキ
4号4500円~ 5号5800円~
*立体特殊ケーキ
7500円~
*donuts cake
5号4800円~
【クリスマスケーキ】*記事内写真参照
5号サイズ表記 *5~6人用
①ショートケーキ 4500円
②チョコレートケーキ 4800円
③クリスマスツリー 4000円
④完売
⑤クリスマスキャンドル4500円
⑥ガトーショコラ 4000円
⑦チーズケーキ 4000円
⑧ユニコーンサンタ 5300円
⑨モンブラン 4200円
*4号、6号をお求めの方は、お電話で受け付けいたします。
数量限定のケーキもあるためお早めにご予約ください。
*料金すべて税込
【基本情報】
店名:「15:00(ジュウゴジ)」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉佐野市松原2-5-33
Tel:072-424-5245
営業時間:11:30~17:00
定休日:火曜・不定休
駐車場:あり(2台)
取材協力 「15:00(ジュウゴジ)」店主 丸茂 秀樹様、梨佐様
*営業日、営業時間の変更はインスタグラムをご確認ください。
*ご夫婦で営んでいるため、電話に出られない場合もございますがご理解ください。