【那須塩原市】コロナ後も再開なし。「西那須野ふれあいまつり」ほか市内3つのお祭りは2023年も休止。
新聞報道などでご存じの人も多いかと思いますが、那須塩原市内で2019年度まで開催されていた3つのお祭りが休止になりました。
休止になったお祭りは、下記の通りです。
西那須野ふれあいまつり
JR西那須野駅西口周辺を会場に、例年7月最終週の土曜日に開催されていた「西那須野ふれあいまつり」が休止します。
西那須野ふれあいまつりは、1983年(昭和58年)より、旧西那須野町で開催されていたお祭りです。
開催時には、JR西那須野駅西口前の広場にステージが設けられ、歌やダンスなどの催し物が行われていました。
駅前通りも歩行者天国になり、流し踊りやお神輿などが披露され、たくさんのお店が出店していました。
西那須野産業文化祭
にしなすの運動公園(愛称:三和住宅にしなすのスポーツプラザ)をメイン会場に、例年10月第3土・日曜日に開催されていた「西那須野産業文化祭」が休止です。
「西那須野産業文化祭」は、1948年(昭和23年)に旧西那須野町で「文化祭」として始まり、1962年(昭和37年)からは「産業文化祭」という名称に統一されて開催されていました。
市町が合併し、那須塩原市誕生後も引き継がれてきましたが、2020年・2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2022年はいちご一会とちぎ国体・とちぎ大会準備のため、3年連続中止していました。
那須野巻狩まつり
JR那須塩原駅西口前の広場や那珂川河畔公園を会場に、例年10月第4土・日曜日に開催されていた「那須野巻狩まつり」が休止します。
那須野巻狩まつりは、1994年(平成6年)より旧黒磯市で開催されていたお祭りです。
休止になる3つのお祭りの中では、最も新しいのですが、源頼朝の那須野巻狩から800年を記念に「くろいそ那須野巻狩800年祭」を行ってから、その後も「那須野巻狩まつり」として継続してきました。
JR那須塩原駅の西口には、祭りでふるまわれる「巻狩鍋」を作る大鍋が置かれています。
休止の理由
いずれのお祭りも、新型コロナウイルス感染拡大の影響と、いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会のため、3年連続中止していました。
那須塩原市によると、コロナ後は、まつりの在り方として「実質的に市が中心となって運営する(市主導)」から「市民自らが作り出す(民間主導)」という「新しいまつり」が求められるのだそうです。
那須塩原市の渡辺市長が仰るには、シーズンになると、職員が平日は通常業務終了後や土日返上して準備。当日は100人以上の市の職員がスタッフに着くのだとか。
また、一部報道によると、2019年度には、
- 西那須野ふれあいまつり 1,200万円
- 産業文化祭 710万円
- 那須野巻狩まつり 2,100万円
も補助金が出されているとのこと。お祭りを市主導で進めると、市職員への残業代や休日出勤手当などの人件費・補助金と多額の費用がかかります。
よって、民間主導への検討を進める期間として、いずれのお祭りも2023年度は休止という結論に至ったそうです。
あくまで「休止」であり「廃止」ではないので、今後の動きに注目です。
なお、「西那須野ふれあいまつり」については、2023(令和5)年の同じ時期に、民間団体が主催する「まつり」が実施される予定とのことでした。
2023年6月下旬時点で、まだ代替の「まつり」に関しての告知はありませんが、詳しい情報が入り次第、お伝えできればと思います。