炭割烹 天晴（てんせい）」をご紹介します。年末なのでグルメな友人と贅沢ご飯をしようと行ってきました。

JR東西線の北新地駅より徒歩3分の北新地上通りの萬年ビル1Fの奥に位置し、和歌山県の紀州備長炭を使った焼き物が中心のコース料理を味わえる日本料理店。食材と備長炭にこだわり、落ち着いた雰囲気の中で香ばしい香りと味わいを堪能できます。

和モダンな空間で無駄な装飾を省いたスタイリッシュな雰囲気の店内。全12席で、8席あるカウンターでは調理の様子を眺めたり、店主と会話を弾ませながら食事を楽しめます。

これまでは、全国各地の旅館やホテルを渡り歩き修行をしていたとのこと。2023年11月1日「炭割烹 天晴（てんせい）」としてリニューアルオープンを機に、自身の店舗を展開することになったそうです。

炭割烹コース 全7品 12,000円

前菜

柚香焼き、自家製いくら茶碗蒸し、金目鯛の炭焼き、蛸の柔らか煮、鯛の塩辛の5品。手間暇かけた季節を感じる繊細な料理に初っ端から圧倒されました。美味しいの一言に尽きます。

中でも、「柚香焼き」は牡蠣を柚子の中に入れて炭火で焼き上げている一品。柚子の蓋を取り絞って香りと共に味わいます。ふっくらした牡蠣とさっぱりとした大根おろしに柚子の香りと酸味が食欲をそそります。

焼き鯖寿司

備長炭で炙った海苔に銀しゃりと薬味の上に、身厚な鯖がのせ熱した備長炭を押し当て焼き上げてからいただきます。薬味のみょうが、銀しゃり、焼き鯖の絶妙なバランス良さとパリパリの海苔の食感が楽しめます。

天晴の肉吸い

大阪名物の肉吸いが葛仕立てに。炭焼きした牛肉の下には炭焼きした九条ネギが隠れ、かぶらおろしがトッピング。牛肉で九条ネギを包み、餡と絡めていただきます。牛肉と九条ネギの甘さが絶妙な美味しさを引き出しています。

天然平目の昆布じめ

あっさりしほのかな塩味と昆布の旨味があり上品な味わいです。炭塩とワサビでいただきます。歯ごたえある新鮮な平目の食感も楽しめました。

鹿児島黒牛の炭焼き

鹿児島黒牛のいちぼ炭焼きは、肉肉しい旨味とほどよい霜降りが入り甘みもあります。かぶら、万願寺とうがらし、えびいもの京野菜も一緒に楽しめます。

穴子の佃煮ご飯

紀州備長炭と一緒に炊き上げる釜炊きご飯に、身がふっくらし脂のりがよい一口穴子の佃煮。佃煮だけにしっかりした濃い味は、ご飯が進みます。

選べるおかずでご飯

ご飯はお代わりができます。牛しぐれ、生卵、明太子、しば漬けを追加。牛しぐれと生卵で牛丼に。粒立ちが良く甘みある白ごはんと、魅力的なおかずにご飯をお代わりがせずにはいられなかったです。

牛しぐれと卵黄をのせて、牛丼風に楽しみました。あっさりとした牛肉の素材が生きつつふんわりした柔らかさに炊き上がった牛しぐれ。味付けがしっかりしているので、卵黄を崩してそのまま美味しくいただけました。

デザート

古都華とほうじ茶のアイスクリーム、りんごのコンポート、イチゴ。濃厚ですがさっぱりしたアイスクリームです。

お食事の後半から緑茶を提供してくれます。店主は静岡県でも修行をしていたそうで、美味しい緑茶も楽しめました。さわやかさがあり、程よい渋みと甘さと旨味があり料理の美味しさを引き立ててくれます。

全部の料理が本当に美味しくとても感動しました。長年修行した店主の巧みな技と心遣いを感じます。おもてなしの言葉がぴったりな日本料理店。普段使いはもちろん、接待や会食などビジネスシーンは特におすすめです。