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【富士市吉原】"ガラスペン沼"と"インク沼"にハマるかも《ペンネジューク》

かぼちゃん富士山のように大きく(富士市)

古くからの富士市民にとっては、ペンネジュークというよりもマルウチ文具店と言ったほうが馴染みがあるのかもしれません。

吉原本町商店街 北側の昭和通りに面した店。大和町交差点の西側にあります。

1946年(昭和21年)に「マルウチ文具店」として創業し、2014年(平成26年)に「Penne19」としてリニューアルオープンしました。

「ペンをこよなく愛する文房具屋」

ペンネジュークという店名は、イタリア語のペンネ(ペンの意味)と、イギリスから日本に万年筆が入ってきたのが19世紀後半だったという逸話を合わせた造語です。

「ペンをこよなく愛する文房具屋」がコンセプト。もちろんその名の通り、万年筆やボールペンは静岡県屈指の品揃えです。

一流メーカーの美しい筆記具が手に入ります。店オリジナルのペンやインクも豊富で、遠くから車で訪れる人も多いのだそうです。

2階のカフェは隠れた人気スポット

さて、2階に上がってみました。
さて、2階に上がってみました。

ペンネジュークの2階にセルフ式のカフェがあることは、まだそんなに浸透していない様子。

ここは静かでなんとも落ち着く場所なんです。

座り心地の良い椅子と、広々とした空間。

やわらかな光が注ぐ
やわらかな光が注ぐ

1階でドリップバッグコーヒーやお茶類を購入し、2階で淹れることができます(セルフ式)。

レターセットやペンを下で買って、早速ここで手紙を書く方もいらっしゃるそうです。店の外には郵便ポスト(昭和の赤い丸ポスト!)が設置されているので、レジで切手を買って、そのまま投函して帰れます。

しばらくここに腰掛けていて、立ち上がってからよく見ると、このテーブルは古いミシンを使用したものでした。

ああ、懐かしい。これ、実家にもあったなあ。

2階では、こんな「懐かしい」に次々と出会えます。

何十年も前の文房具や筆記用具が展示されています。見る価値あり!
何十年も前の文房具や筆記用具が展示されています。見る価値あり!

最近は「昭和レトロ」という言葉が流行っていますが、ここに飾られたり使用されている文具や家具は、まさにその昭和レトロ。どれも昔からマルウチさんにあったものだそうです。歴史のあるお店ならではですね。

どれも年数は経っているのにピカピカに磨かれていて、しっかり管理されていたことが伺えます。

タイムカプセルポスト

2階にはポストが設置されています。

レジで手数料を含む切手を120円で購入して手紙に貼り、宛名に配達して欲しい西暦を記入。

これで、指定の年に手紙が届きます。日付指定は不可。

現在は最長2030年まで指定が可能です。数年先の忘れた頃にやってくる。ちょっとしたワクワクがありますね。

万年筆やボールペン

希少な万年筆やホールペンも扱っているので、ペンネジュークさんには県外からもお客さんが訪れるそうです。

なんと言ってもペンネジュークオリジナルの万年筆やインクなどが多く揃っているのが魅力です。

※通信販売のリンクは最後に。

オリジナルのガラスペン

ガラスペンは、日本発祥だとご存知でしたか? 明治時代に風鈴職人の手で生み出されたそうです。

ここ数年でジワジワと人気が高まっており、ガラスペンを使って文字の練習をする本もたくさん出版されています。

見た目の美しさももちろんですが、社長さん自ら考えるというオリジナルガラスペンの商品名が可愛くて楽しいんです。

  • サイダーかん
  • つぶつぶいちごジャム
  • 抹茶ラテ
  • いちごオレ
  • 寿太郎みかんゼリー
  • 伊豆の国ピオーネジャム

ペンの名前にワクワクさせられるとは思いもしませんでした。

オリジナルインク

一流メーカーのインクをたくさん取り揃えていますが、オリジナルインクも素敵なんです。

  • 吉原小町 (社長のおばあさまがモデル)
  • 岳南電車 (もちろんあのオレンジ色)
  • ちりめんじゃこ
  • 釜揚げしらす丼
  • 生桜エビ
  • 深海マーメイド
  • 富士山雲海
  • 抹茶ラテ

など、この地域ならではの名前がつけられているんです。

試筆台で 「堂ヶ島 青の洞窟」

後ろの絵も万年筆で描いたそうです。ペンネジュークの外観。
後ろの絵も万年筆で描いたそうです。ペンネジュークの外観。

試筆台(試し書きのためのデスク)が用意されています。

使用したインクは、堂ヶ島 青の洞窟。洞窟に差し込む日光のように、キラキラとしたラメが入っています。

初めての本物のガラスペンで、しかも高価なペンを使わせていただいたので緊張しました。乱雑な字で失礼します。

ラメがキラキラとして美しいのですが、写真で伝わるかな。

字の太さは、上から標準・太字 ・極細
字の太さは、上から標準・太字 ・極細

書き心地が滑らかでびっくりしました。万年筆よりも書きやすいかもしれません。

何よりも驚いたのが、インクの持ち具合。

一度ペンをインク壺に入れると、だいたいハガキ1枚くらいは書けるのだそうです。観光地で売られているお土産用のガラスペンは、何度もインク壺に入れた記憶があります。

沼にハマる?

何かの趣味を始めてどっぷりとハマってしまうことを「沼にハマる」と言いますが、インク沼 ガラスペン沼 にハマる人の気持ちがちょっとわかりました。

ペンネジュークさんの雰囲気がまた、沼にハマるのにぴったりな環境なんです。

アデリアレトロガラスペンセット

アデリアレトロ ガラスペンセット 5500円 税込
アデリアレトロ ガラスペンセット 5500円 税込

最近このアデリアレトロシリーズのガラスのコップが流行っているのをご存知ですか?

そのアデリアレトロデザインのガラスペンが、セットになって登場しています。

ガラスペン・ペンレスト・インク・ペン洗い のセットになっているので、これを買ったらすぐに始められます。

ちなみにアデリアレトロのコップは内藤金物店で購入できます。
関連記事
【富士市吉原】ええっ、フライパンって実は火に弱いんですか!?《内藤金物店》

オリジナルインクガチャが人気

インクガチャが人気だそうで、「何色にするか選べない!」と迷ったらこのガチャを回す人がたくさんいるそうです。しかもちょっとお得な価格。

  • セーラー万年筆の100色インク 1540円 → 1100円
  • ペンネジューク オリジナルインク8色 2750円 → 1850円

ガラスペンは、お手頃な2〜3千円から始められます
ガラスペンは、お手頃な2〜3千円から始められます

今回はカフェとガラスペンを紹介しましたが、他にも気になった商品があれもこれもあったので、またいつか記事にします。

ダンディな社長さん、丁寧なガイドをありがとうございました。

また近いうちにお邪魔します!

【Penne19 ペンネ・ジューク】

〒417-0051 静岡県富士市吉原3-4-5
TEL 0545-57-0080
FAX 0545-53-0950
駐車場 10台(店の前の通りは一方通行)

営業時間 :平日 9:00〜18:00 / 土日祝 10:00〜18:00
定休日:火曜日
ペンネジューク ウェブサイト
instagram
通信販売 ◆base店 / ◆楽天市場店

富士山のように大きく(富士市)

静岡市生まれ。富士市に住んで5年目ですが、子供の頃からご縁のある地域です。 グルメやちょっと面白いお店、イベントなど、幅広くご紹介していこうと思います。 掲載希望のお店やイベントがあれば、ぜひinstagram ( @kabochanfuji )にお知らせください。

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