広島市で78年目の祈り「原爆の日」とうろう流し(広島市中区)
広島と長崎に原爆が投下されてから、今年で78年目になります。
広島市では毎年8月6日の朝に平和祈念式典が行われ、夕方からは原爆ドーム前で「とうろう流し」が行われます。
筆者の祖父と祖母はこの時代を生きていた人。原爆が投下された当日、広島市に居なかったため難を逃れましたが、祖母は亡くなった人々を火葬・埋葬するお手伝いなどをしているため、過酷な現実を目の当たりにしています。
祖父は、国外の戦地に赴いていました。家族ですが、2人とも当時のことは思い出すのも辛いと、あまり多くは語ってくれませんでした。
綺麗に生まれ変わった広島の街を見ると、その出来事はまるで大昔の事のように錯覚してしまいそうになりますが、78年前というのは本当にまだ最近の話。
祖父母とも亡くなっていますが、身近に戦争体験者がいることや、現在もまだ世界で紛争が起こっている事などからも、広島の「原爆の日」は “過去の出来事” ではないということ。平和ボケしてしまっている私たちですが、絶対に風化させてはいけないと感じます。
平和祈念式典
- 開催日:2023年8月6日
- 場所:広島平和記念公園(広島県広島市中区中島町1丁目)
- 時間:午前8時に開式、8時15分に黙祷、8時50分閉式
一般の慰霊碑での参拝は、9時から可能になる予定(式典後)。
8月6日 とうろう流し
- 開催日:2023年8月6日
- 時間:午後6時~午後9時まで
- 場所:広島原爆ドーム対岸(親水テラス)
- 備考:とうろうの販売は20時30分まで予定されていますが、売り切れ次第終了となります。
今年も平和について考える1日になりますように。