【感激】東京駅・丸の内駅舎の中にあるクラシックホテルでアフタヌーンティーを食べた感想
国の指定重要文化財である東京駅・丸の内駅舎の中にあるホテル「東京ステーションホテル」の2Fにあるバー&カフェ「カメリア」でアフタヌーンティー “マルノウチジカン”をいただきました。お店の雰囲気、ティーセットのクオリティとボリューム、サービスレベルのすべてに大満足だったのでご紹介します。
「東京ステーションホテル」について
「東京ステーションホテル」は、大正4年、東京駅開業の翌年に、東京駅・丸の内駅舎の中に誕生した100年を超える歴史のあるホテルです。
全長335mの赤煉瓦(アカレンガ)造り、南北に吹き抜けのドーム、3階建ての建造物。国の重要文化財に指定されたのち5年の歳月をかけて100年前の姿に修復され、平成24年に客室を大幅に増やして営業再開されました。
東京駅を利用して丸の内駅舎のドームを通ったことのある方は大勢いらっしゃると思います。上を見上げるとステキなレリーフがあるのをご存じでしたか?
花言葉が”旅人の喜び”である「クレマチス」、翼を広げ2mほどもある大鷲(オオワシ)。十二支のうちなぜか8つだけが掲げられているのも興味深い。
じっくり見ると細部にまで細かい装飾が施されていて圧巻の見ごたえ。「ドームサイド」のお部屋からはもっと間近に眺められるということです。泊ってみたい!
らせん階段には、斜めに貼られた大理石、繊細な装飾がほどこされた手すり。今回は取材で特別に宿泊フロアを見学させていただきました。
廊下も長~い!腰壁もあってクラシカルです。駅の中だというのにとても静かな別世界。歴史を思わせる写真や絵が100点以上も飾られ、中にはIT技術を使ってその解説を伺えるものもあります。まるで博物館のようなホテルです。館内でずっと過ごせそう。
「ゲストラウンジ(アトリウム)」は、駅舎の屋根裏部屋だったものをラウンジに大改装。宿泊者のみがここで朝食ブッフェがいただけるそうです。
画像左手に見えるのは当時から残る赤レンガです。最大天井高は9mもあり、自然光が差し込み、東京駅の中にこんな空間があるなんて感激。
今回は、ホテルの2Fにあるバー&カフェ「カメリア」でアフタヌーンティー “マルノウチジカン”をいただきました。
アフタヌーンティー “マルノウチジカン”
スクエアのクリアボックスにセイボリー、別皿で温かいお料理、丸いプレートにスウィーツ。これらが一度に運ばれてきました。セイボリーが多めのセットなのでお食事代わりにいただけます。
飲み物は、最初にノンアルコールの乾杯ドリンク、メニューから紅茶やコーヒーなどがフリードリンクで楽しめます。
まずは乾杯ドリンク
足つきのグラスに入ったエレガントで涼し気なカクテルは、ピーチとライムのさわやかな味わい。
セイボリーはグルメな洋食
「ボン・ジャーニー(良い旅を)」とあるので、駅弁をイメージしているのかしら?こんな登場の仕方、うれしすぎますね!
しっとりとしたブリオッシュにソーセージ、小さくても本格的な味わいにうっとりのパテ、トリュフの香りをまとったキッシュ。どれもが上質の味わいでした。
食感の良い海老、甘いプチトマト、まろやかな酢でマリネした「海老と茸(きのこ)のマリネ」には食材のよさと、調理の丁寧さを感じました。
「スモークサーモンルーレ」は、薫香(くんこう)をまとったしなやかなサーモンがポテトサラダを包んだもの。これもおいしい!
「本日のカルパッチョ」の魚介はその時々で変わり、この日は鯛でした。ミョウガなどの香味野菜の風味とシャキシャキとした食感をともない、夏らしい。
分厚いハムをサンドしたパニーニに、ほくほくのポテトフライとケチャップ。ほんのり甘いフレバーアイスティーのピーチと一緒にいただきました。
パニーニの後ろにはカツサンド、先ほどのクリアボックスの中央にあった紙包みの中にはローストビーフとポテトのサンドイッチが。凝ったサンドが3種もあるなんて最高。
紅茶はロンネフェルトのフレバーから選べ、ポットサービスで供されます。3杯くらい飲めるかな?こちらはアールグレイ。
スイーツは季節感を感じる正統派
スイーツは、メロン、マンゴー、アメリカンチェリーなど、夏らしいフルーツにチョコレートケーキや小菓子も取り合わせた過不足のないラインナップ。
「メロンのショートケーキ」は甘いメロンに軽く口どけの良いジェノワーズと上品なクリームを合わせていて絶品!
パイ生地のタルトのザクッとした食感が好きすぎます(涙)ベーカリーってあるんでしょうか?買い占めたい。
ただの「ガトーショコラ」ではありません。中は驚くほどメルティー。とろり。
マンゴーの果肉とピューレとムースが交じり合い、とてもおいしい。甘すぎない!
「プティフール3種」のうちひとつは「ロンデル(輪切り)」と名付けられたフィナンシェのような焼き菓子。SDGsに即し、精米の副産物である米ぬかを使っていて、米ぬかの香りが良い感じです。販売もされているそう。ホテル内で精米されていることにも驚きました。
こぶりのマカロンはふんわりとしていてナチュラルなマンゴーの風味がします。白っぽいハートのチョコレートの中からはビターなガナッシュがとろり。
スイーツたちがどれもほっとするおいしさでした。アフタヌーンティーはこうあってほしい。
メニューには記載されていませんが、フレッシュフルーツもいただけてうれしい。
「おもてなし」の心を感じるサービスもすばらしい
ホールサービスの方はきびきびとプライドを持ってお仕事されていて、言葉遣いや身のこなしもホテルのプロという感じ!
こちらから言わなくてもドリンクを何度もすすめていただき、ラストオーダー時には「せっかくですから」と背中を押していただき、コーヒーをオーダー。コーヒーも深みのある味わいでおいしかった!
おわりに
いかがでしたか?様々な面で満足なので、お勧めすぎるアフタヌーンティーセットです。一人でも、お友達と一緒でも楽しめると思います。ぜひ瀟洒(しょうしゃ)な駅の中にあるホテルで”マルノウチジカン”を過ごしてみてください。
ご紹介のメニューは2023年8月31日まで。9月からは【秋のメニュー】が始まります。
カメリア アフタヌーンティー “マルノウチジカン”
おひとり様 7,200円(税サ込)
※おひとり様からオーダーできます。
入店時間:平日 11:30~13:30、土日祝 11:30または14:00
※2時間制(ドリンク30分前L.O.)
※2日前20:00までの要予約
2023年9月1日からの【秋のメニュー】
<セイボリー>
・海老と茸のマリネ
・パテドカンパーニュとブリオーシュドコション
・プティキッシュ トリュフ風味
・スモークサーモンルーレ
・本日のカルパッチョ
・本日のサンドウィッチ
<スイーツ>
・和梨のショートケーキ
・サツマイモモンブラン
・ガトーショコラ
・紅茶のムース
・プティフール3種
バー&カフェ「カメリア」
東京都千代田区丸の内1-9-1
東京ステーションホテル 2F
03-5220-1951(受付時間 11:00~20:00)
公式ページ(外部リンク)
取材協力:東京ステーションホテル