【犯罪に巻き込まれそうになった話】目の前でクラスメートが犯罪行為!それを見た小学生の取った行動とは?
前回のあらすじ
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スーパーで偶然会った問題児Aに「100円の商品に30円のシールを貼って買う」という犯罪行為を提案された作者。無論断ったのだが…
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最初から読みたいぞ!という方はコチラの前編をお読みください!
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こんにちは、ニシムラマコジです。前回、スーパーで偶然出会ったクラスメートのA君に、「100円の商品に30円のシールを貼って買う」という完全にアウトな行為を提案された僕。僕が「一緒にやろう」という誘いを断ると、彼は一人で30円のシールが貼られた100円の商品を手に持ち、レジに向かいました。すると…。
「30円ですね」
レジのおばちゃんは、値札を見て、すぐさまそう告げました。こうしてA君は、まんまと悪事を遂行し、ニンマリと笑ったのです。これで犯罪が成立してしまった…。僕は恐怖で震えました。ところが…世の中はそう甘くはなかったのです。
「…あれ?これって30円だったっけ?」
そう…店員が違和感に気付き、ギリギリのところで踏みとどまったのです!当然A君は「30円のシールが貼ってあったよ!」と主張しました。ところがおばちゃんは訝しげな表情のまま「確認してくるから待ってて」と売り場の方にダッシュ。こうなると悪事が露呈してしまう可能性が高い…そう思ったのでしょう。A君は脱兎の如く、店外に走り出て行きました。
それを見ていた僕は、犯罪が未遂で終わったことに一瞬ホッとしました。でもすぐさま「自分も仲間だと思われていたらヤバい」という思いに襲われ、何もしていないにも関わらず、A君に続いて店から逃走しました。なにしろ彼が悪事を働く前、僕が彼と会話をしていたのは疑いようのない事実。あらぬ疑いをかけられる可能性はかなり高かったので、僕がその場を後にしたのは仕方のない判断だったと思います。小学生の僕が、店側にA君の悪事を暴露して、さらに自分は無関係であることを主張する、なんてことは現実的ではなかったと思いますし。でも…その前に彼の犯罪行為を止めることができなかったのか、一言でも注意すべきだったのではないか、と、35年以上経った今でも時々思い出し、モヤモヤした気持ちになってしまうんです。
ちなみにA君は翌日も、何食わぬ顔で学校に来ていました。ちょっとは反省しろよ!と心の中で思ったのは言うまでもありません。
あの時自分はどうすべきだったのか…今でもその答えは出ませんが、こういう悪事は騙される側はもちろんのこと、周囲の人間も不幸になるのは間違いないので、僕はこれからもそういった犯罪行為に関わらないよう、巻き込まれないよう、十分注意して生きていきたいと思います。
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■現在や過去に起こった出来事を必死に思い出して発表しています。
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