【四日市市】「GINAGINA」四日市上映会レポート! 映画に登場した四日市の風景と共にお届けします
四日市出身の俳優・高川裕也さんが脚本・監督、四日市も舞台になっている映画「GINAGINA ぎなぎな」の上映会が、2023年2月25日(土)・26日(日)に四日市市文化会館で行われました。
「GINAGINA」は、コロナ禍で疲弊した初老の男が、帰省した故郷四日市で背中を押され、静かに再スタートを切るまでを描く44分の中編映画です。
2月26日(日)の上映会に行ってきました。会場に入ると、すでにたくさんの方が映画の始まりを待っていました。26日には300人弱、25日には300人以上の方がみえていたそうです。
映画には四日市の風景が美しく、どこかノスタルジックに映し出されていました。主人公がJR四日市駅に降り立つシーンでは、駅の雰囲気が映画にとてもよくマッチしていました。
同じく映画の雰囲気に合っていた「おもちゃのぺんぎん」。
中央通りのクスノキ並木も登場します。
映画のポスターでも使用されている、港の風景。
これらの風景とともに静かに進行するストーリー。その解釈は、観る人の年代・境遇によって様々であり、それぞれの人生にそっと寄り添うような映画だと思いました。
上映後には、高川裕也さん、森智広四日市市長によるアフタートークもありました。終始和やかな雰囲気の中、いろいろなお話を聞くことができました。
森市長は今回が2回目の鑑賞で、1回目のときとはまた違った感覚を持たれたそうで、「映画を観て元気や勇気がもらえた」とおっしゃっていました。
高川さんは、中央通りが再開発されることを映画の製作途中で知ったそうで、再開発前の風景を撮りたいという思いからクスノキ並木のシーンを後に追加されたというお話もされていました。JR四日市駅もクスノキ並木も、再開発前の姿が残る貴重な映像となりますね。
また、港の風景は高川さんにとって小さなころからなじみ深く、よく遊んだ場所でもあるのだそうです。映画の製作にあたり真っ先に思い浮かんだ場所で、この場所ありきで作られた映画と言っても過言ではないとおっしゃっていました。
すでに俳優やナレーターとしてご活躍されている現在60歳の高川さん、アフタートークで「60からもぎなぎな(四日市特有の方言で、「ぼちぼち」「ゆっくり」「どうにかこうにか」)とやっていく」とおっしゃっていましたが、これからのますますのご活躍に期待しています!
会場ではTシャツやパンフレット、ポスターの販売も行われていました。パンフレットを購入したので、高川さんにサインをいただこうとドキドキしながら列に並びました。サインをいただき、短い時間でしたが気さくにお話していただきました。ありがとうございました!
人生の岐路に立ったとき、ふとこれからのことを考えるとき…また見返したくなるような映画が1つ増えました。
【GINAGINA ぎなぎな】
監督・脚本・制作:高川裕也さん
2022年制作/44分/日本