【京都市】しめ縄をかけられた大石『岩神祠(いわがみのほこら)』
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京都の西陣に、大きな奇石を祭神とする『岩神祠(岩神神社)』があります。
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この奇岩には、様々な怪異現象の伝承エピソードがあるそうです。もともと堀川二条付近にあったそうですが、二条城築城の際に六角辺りに移されました。
その後、中和門院(後陽成天皇の女御の一人)の御所の庭の美しい池畔に移されましたが、夜な夜な、その池の辺りから啜り泣きが聞こえてきたそう。
さらに耳を澄ませると、「帰りたい、戻りたい」と聞こえる…
女官が池の畔に近づいてみると、見知らぬ子どもが泣いていたが何を問うても返事がない。後日、池の畔の大岩が泣いていることがわかったので、大岩を元の場所へ帰してやりたいと中和門院は願ったが、どこへ返すのがいいのかわからない。
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真言宗蓮乗院の僧侶が大岩をもらい受け、現在の地に遷して祀ったところ、怪異はピタリと止み、大岩を祀った寺を「有乳山岩神寺」と称したそうです。寺は授乳の神様として信仰されるようになったそうです。
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大岩の形が男性のシンボルに似ていることから、大岩は「陽石」としても信仰されたそうですよ。
また、小僧に化けて「神泉苑(禁苑)」で怪をなし、「禿童石(かむろいし)」とも呼ばれました。
明治になって廃寺となった「有乳山岩神寺」は、石だけが放置されて、大正6年に芝居小屋の跡地となっていた今の土地に、祠を建てて神事を行うようになりました。
大岩様は「岩上さん」と西陣の人たちから親しまれ、町と人々を見守り続けてくれています♪
【岩神神社】
場所・・・京都市上京区浄福寺通上立売大黒町