最初の3イニングで6打点の打者は、1試合何打点を挙げた? 史上最多は1試合12打点、残りは6イニング
8月26日、「1番・遊撃」として出場したマーカス・シミエン(オークランド・アスレティックス)は、2回表に1死満塁から三塁打、3回表に2死一、三塁からホームランを打った。
最初の打席は遊撃ゴロに倒れたが、これで6打点。ジム・ボトムリー(1924年9月16日)とマーク・ウィッテン(1993年9月7日)が持つ最多記録(打点が公式記録となった1920年以降)、1試合12打点の半分を挙げ、あと6イニングを残していた。
その後も、シミエンには打点を稼ぐチャンスが巡ってきた。5回表は無死一塁。6回表は2死走者なしだったが、8回表は無死一、三塁の場面で打席に入った。9回表も、2死一、二塁で打順が巡ってきた。計算上は、すべてホームランなら9打点。それまでの6打点と合わせると、1試合15打点となる。
ただ、結果は、二塁フライ、空振り三振、遊撃ゴロ。9回表の打席は、19対3とリードしていたためか、代打を送られた。8回表の遊撃ゴロで三塁走者が生還し、1打点を挙げたものの、結局、1試合7打点にとどまった。
とはいえ、シミエンは自己最多を更新した。それまでは、昨年9月20日と今年7月4日の1試合5打点が最も多かった。また、MLB.comのマーティン・ギャレゴスによれば、1試合に7打点以上を挙げたアスレティックスの遊撃手は、ミゲル・テハダに続いて2人目だという。2001年6月30日に、テハダは1試合8打点を記録している。グランドスラム、3ラン本塁打、ソロ本塁打を打った。
今シーズン、シミエンの打撃は開眼した。2016年は27本のホームランを打ったものの、OPSは.735に過ぎず、前後のシーズンはさらに低かった。それが、今シーズンはOPS.848(前日の時点でも.840)。自己最高を100ポイント以上も更新しそうだ。ホームランも、この日がシーズン23本目。3年前を上回るペースで打っている。
なお、テハダは最初の2イニングに8打点中7打点を挙げ、9回表に1打点を追加した。1試合12打点を記録した2人のうち、ボトムリーは最初の2イニングに3打点、4回表以降の6イニングに9打点。ウィッテンは初回に4打点、6回表以降の4イニングに8打点を挙げた。