楽譜のおたまじゃくしはチンプンカンプンでも音楽はジャンルを問わず聴くことが大好きなそのです。

9/11(日)に厚木が誇るオーケストラ『厚木交響楽団』の第87回定期演奏会が厚木市文化会館で開催されます。

プログラム：

• E.フンパーディング／歌劇『ヘンゼルとグレーテル』序曲
• F.メンデルスゾーン／ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
• D.ショスタコーヴィチ／交響曲第5番 ニ短調 作品47『革命』

今回、期待の新星、松村優吾さんを初めて指揮者に迎えての演奏であり、また、ヴァイオリン協奏曲として有名なメンデルスゾーンの協奏曲のソリストは、なんと厚木市出身でNHK交響楽団に所属するなど幅広く活躍している宇根京子さん。

厚木交響楽団

厚木交響楽団は、県内で7番目のアマチュアオ－ケストラとして1977年12月に誕生し今年で45年目。20代〜80代まで幅広い年齢層のメンバーで構成され、毎週日曜の夜に練習を行い、年に２回の定期演奏会を厚木市文化会館大ホールを中心に開催しています。

指揮：松村優吾さん

「松村さんの指揮で演奏会を開催したい」という団員からの熱いラブコールによって、今回の演奏会でタクトを振る松村優吾さん。

指揮者の父の影響で思春期にクラシックへの興味が開花したという松村さんは桐朋学園で作曲・指揮を学び、より音楽の知見を広めるため単身イタリアへ。言葉の壁での苦労もあったが、そんな中でもイタリア政府主催のコンクールで指揮部門２位ならびに聴衆賞を受賞、その他の指揮コンクールでも優秀な成績を修めている。

自分の振るタクトの動き一つで演奏が動き聴衆の心も動く、そんな指揮者の役割に大きなプレッシャーを感じる一方で、コンサートのたびに再確認するのが「言葉では言い表せないくらい素敵な時間」という実感と松村さん。謙虚さと大胆さを併せ持つ、これからの活躍が期待される若手のホープです。

ソリスト：宇根京子さん

厚木市森の里出身の宇根さん。3歳からヴァイオリンを習い始め、厚木交響楽団の現コンサートミストレスの天野克子さんに師事していた時期もあるそうです。

桐朋学園で学んだ後、チューリヒ・ヴィンタートゥーア音楽大学のソリストディプロマを最高位で取得。その後NHK交響楽団に入団し第1ヴァイオリン奏者として活躍中。また、ストリングカルテット響として２枚のCDをリリースするなど、第一線で活躍している。

大学在学中に、ふと、3歳の頃からずっとヴァイオリンのために家族は大変な思いをしていたはずだと気になって父親に『もし、私がヴァイオリンやめたらどうする？』と聞いた際、『京子が幸せになるなら何でも良いよ。』という答えが返ってきて、それで気が楽になって俄然やる気になったというエピソードをお持ち。親の何気ない一言って大事ですね〜（汗）。

因みに、宇根さんは無類の納豆好きで、地方公演に行くとご当地納豆を食べ歩いているそうです。

練習風景

あと２週間と迫った定期演奏会の練習会場におじゃまさせていただきました。

何度も演奏を止めては指揮の松村さんの指導が入り、その度にド素人の私にもわかるくらい曲がより表現豊かになっていくのです。

も〜〜、ものすごいです！耳だけでなく、目や感覚といった体全体で感じる音楽の凄さに心が打ち震える感じがします！久しぶりに鳥肌が立ちました。

なんといいますか、このたくさんの楽器のいろんな音がどうしてこんなに一つになるんだろうと、その凄さはCDやスマホなどの音楽プレイヤーを聴いているだけではわからない、その場にいてこそ体感できます。

この会場に聴衆は私だけという、なんとも贅沢な時間を過ごさせていただきました。

一時間ほどの練習が終わり、ここで休憩に入りました。

休憩時間には「ここはもっとこうした方がいいのでは？」的なブラッシュアップの話し合いがあちらこちらで活発に行われていました。

師弟の共演

そしてこちらは、ソリストの宇根京子さんと幼少期の宇根さんを指導していたコンサートミストレスの天野克子さんのツーショット。

今回はお二人の師弟の共演というところも見どころの一つとなっています。

団長の島さんからのメッセージ♪

『厚響は厚木市及びその近隣にお住まいの皆様にオーケストラの生演奏をお届けすべく活動を続けております。今回、並びに来年の4月の演奏会は本拠地であります厚木市文化会館での演奏会開催ですが、その後、約１年半は厚木市文化会館が改修工事のため、厚木以外のホールでの開催になる予定ですのでなるべく今回多くの方々に聴きに来て頂ければと思います。』

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そして、当日券をお求めの際には窓口で『Yahooの記事を見た』と言うと、当日券1,500円のところを1,000円にて販売してくれるとのことです。

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読書の秋、スポーツの秋、そして音楽の秋。しばし日常を忘れて生演奏でしか味わえないクラシック音楽の臨場感を堪能してみてはいかがでしょうか。