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片づけても片づけても満足しない人が忘れている大切なバランスとは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

自分で収納の仕方を工夫したり、家に合いそうな収納道具を買ったり、色々な工夫をしていても意外と多いのが片づけてはいるけど、スッキリしないと思っている人です。

片づけは機能的な面と、感情的な面があります。その両方をバランスよく整えないといつまでも満足できません。いろいろな収納ワザを試したり収納道具を買いそろえてもなんだか満足しない、何かが違うスッキリしないという人はそのバランスが崩れているかもしれません。

片づけの機能的な面とは

例えば食器棚。

食器を取り出しやすいように収納したり、調理をする場所の近くに毎日使う食器をしまったり、自分や家族の手が届くように食器を置く場所を考えたり、というような無駄がなく効率的なことを考え、機能面を充実させていくことです。

食器を取り出しやすくするために、食器ラックやカゴを買って工夫することもあるでしょう。

しかし、食器が出し入れしやすくなっただけでは、心の底から満足感を感じることができません。

実はとても大事な片づけの感情的な面

食器が出し入れしやすく並べられているかどうかではなく、好きな食器を使っているかという視点も大事だと思いませんか。

人によって考え方の違いはありますが、食器はただご飯やおかずを盛り付けることができればそれでOK!では物足りない気がします。

取り出しやすく美しく食器が収納されていたとしても、あまり好きではない食器が並んでいたら、心の底から満足はしないと思うのです。

40代の小学生を育てているNさんは、毎日朝から晩まで働き食事の支度もドタバタで、とりあえず子どものお腹を満たすことだけを考えていたと言います。

ところが友人宅で食事をした時に、お気に入りの食器を大切にし、季節によって食器を使い分け食事を楽しんでいた様子を見て衝撃を受けたようです。

友人宅から帰宅したNさんは、自宅の食器棚に並ぶ食器を見た時、こんな欠けた食器をいつまでも使っているのだろう、あんまり好きじゃないのにどうしてずっと使っているのだろう、食器の見え方がこれまでと違ったことに気づきました。

機能的面、感情面の両方から考えていこう

片づけや暮らし方には、その人や家庭によってさまざまな悩みが存在します。特に家庭や職場では、価値観の違う人間の集まりなのでより片づけが大変になります。

使いやすく収納を考えたり、便利な収納道具やワザなどの機能面を満たす情報は多く出回っていますが、感情面を満たすには情報を求めて外に目を向けるのではなく、自分自身に「どうしたいか」問いかける必要があります。

自分の好きなモノが並んでいる、大切にしたいモノをちゃんと大切にできている、というような感情的な部分も満たしていないといつまでも満足できません。

どうしても手っ取り早く片づけようとすると機能面に頼ってしまいます。

時には、本当に大切なモノを片づけや収納で大事にできているか考える余裕を持つことができるとバランスよく片づけを進めていけるのではないでしょうか。

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★藤原友子★
小中高の4人の子育て&いつもキレイじゃないけど
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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