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【調布市】カヌレが絶品! 話題のパティスリー「フキアージュ」が調布にオープン

比嘉麻友トラベルエディター(調布市)

feuquiage(フキアージュ)」という名前を聞いたことはありますか? 私がこの名前を知ったのは、今から約1年前の深大寺手作り市でした。

ある作り手さんのところで何気なく手に取ったシュトーレンが、今まで食べたどのシュトーレンよりもおいしくて、感動したのがフキアージュとの初めての出会いです。

2020年11月の深大寺手作り市で購入したシュトーレン
2020年11月の深大寺手作り市で購入したシュトーレン

どこかであのシュトーレンにまた出会えないだろうかと、包装紙に書かれていた「feuquiage」の文字を検索し、インスタアカウントを見つけてフォローしているうちに、フキアージュのスペシャリテはカヌレだったということを知りました。

その後、調布や仙川で行われたイベント出店に足を運び、カヌレを買って食べてみると、これまた今まで食べたカヌレのことをすべて忘れるくらいの衝撃がありました。バニラの甘い濃厚な香り、そしてカリっとした触感に、すっかり虜に!

そんな個人的にも大ファンのお店、フキアージュがいよいよ11月8日に調布市小島町にお店をオープンし、早くも地元調布で話題沸騰しています。オープン日の少し前に行なわれたプレオープンを取材させていただいたので、その様子をご紹介したいと思います。

訪れるのが楽しくなる、特別感のあるケーキ屋さん

お店の前には大きなパンパスグラスが
お店の前には大きなパンパスグラスが

お店は、調布駅北口から徒歩7分ほど。OKストアのある通りを、もう少し西に向かっていったところにあります。お店に近づくと、甘いお菓子の香りが漂ってきます。

お店の中に入ると、目に飛び込んでくるのは、天井から吊り下げられた大きなドライフラワーのオブジェ! 壁にもドライフラワーのリースなどが飾られ、たくさんのお花で彩られた特別感のある素敵な空間になっています。お店に行くのが楽しみになる。この特別感がフキアージュの大きな魅力なんです。

ショーケースにはアップルパイやフィナンシェなど焼き立ての焼き菓子と、定番ケーキから季節のケーキが並びます。

店内右奥には、日持ちのする焼き菓子がずらり。ギフト用の箱もあるので、プレゼントにもおすすめです。

これだけあると、どれを選ぼうか迷ってしまいますよね。

カヌレは絶対食べてみてほしい!

「夜明けのカヌレ」という名前を持つ、フキーアジュのスペシャリテ
「夜明けのカヌレ」という名前を持つ、フキーアジュのスペシャリテ

フキアージュのスペシャリテは、カヌレとフィナンシェ、そしてブラウニー。カヌレが大好きな人も、それほどでもない人も、まずはカヌレを買って食べてみてほしいです。カリッとした食感は一度食べたらやみつきになるほど。

このカヌレは8年前にシェフがインドネシアのジャカルタで働いていた頃に完成した、思い入れのあるお菓子なのだそう。

「どうしてこんなにおいしいのですか?」とシェフにその秘密をうかがってみると、まず一つは、インドネシア産のバニラやフランス産バターなど最高級の素材を使っていること。

そしてもう一つは、外側がカリカリの一番おいしい状態で販売できるよう、焼いたあとの管理にも力を入れていることだそうです。たとえば、湿度が高くなる5月から夏の間は、カヌレの製造・販売は行なわないというこだわりも。

冒頭で紹介したシュトーレンなど、カヌレの他にもおすすめがたくさんあるので、また今後少しずつご紹介できたらと思います。

フキアージュのシェフってどんな人?

※撮影のために一時的にマスクを外していただきました
※撮影のために一時的にマスクを外していただきました

シェフの畠山和也さんは高校時代から洋菓子店で修行を始め、エコールクリオロや会員制レストランなどを経て、インドネシアでもパティシエとして働いていたという経歴の持ち主。

インドネシアでの経験は、お菓子作りだけでなく、店舗経営やスタッフとの関係作りにも生きていて、お店の営業を週4日にしているのも、スタッフが働きやすい環境を目指しているためだそうです。

畠山シェフは調布の近くに住んでいることもあり、自然豊かなこの地で自分のお店を持ちたいと調布駅近くで物件を探し、やっと出会ったのがこの場所だったのだとか。

フキアージュのインスタには美しい写真が並んでいますが、インスタの写真も畠山シェフによるもの。独学で身につけた写真技術は、仕事として撮影の依頼が来るほどの腕前だそう。

実はシェフはマカロンも大の得意とのこと。マカロン単体の販売は今のところないそうですが、バースデーケーキの予約が始まったら、マカロンののったケーキをオーダーしてみたいと思っているところです。

ちなみに「feuquiage」というお店の名前はフランス語かと思っていたのですが、これは造語で、畠山シェフの気仙沼のご実家が営まれていた旅館「吹上荘」から取った屋号なのだそうです。

調布大好きな私としては、畠山シェフも調布を気に入って調布にお店をオープンしたというお話を聞いて、とてもうれしい気持ちになりました。調布の人たちに長く愛されるお店になりそうですね!

※営業日は週4日のみなので、下の店舗情報やお店のInstagramを参考に、お休みの日にご注意してお出かけください。

【店舗情報】
名称:feuquiage(フキアージュ)/ Retty ページ
住所:東京都調布市小島町1-2-5
営業時間:11:00〜19:00(売り切れ次第終了)
定休日:月・火・水曜日
feuquiage(フキアージュ)公式Instagram(外部サイト)

トラベルエディター(調布市)

「地球の歩き方」元編集者。調布市在住歴20年以上。現在はウェブ媒体を中心に、おすすめの旅行・おでかけスポットを紹介するエディターとして活動しています。地元調布の魅力を伝えるため、調布周辺のグルメ情報や散歩写真をインスタアカウント(@chofulunch, @chofusanpo)でも発信中。

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