温泉宿のお茶菓子はいつ食べるべき? おもてなしだけではない意外な理由
温泉宿の部屋に通されると、必ずと言っていいほどお茶とお茶菓子が用意されている。宿によっては、ウェルカムドリンク代わりにロビーなどで抹茶とお茶菓子が供されることもある。
このお茶とお茶菓子、何のために用意されているのだろうか?
お茶菓子は、温泉まんじゅうなど地元名産の和菓子であることが多い。宿のおもてなし表現という意味もあるが、単純に「宿の売店にも売っているので、気に入ったら買って帰ってください」という販売促進の役割を果たしてもいる。
だが、もうひとつ、部屋にお茶とお茶菓子が置いてあるのには意味がある。
カロリーと水分の補給である。
入浴前に食事をとると消化不良を起こす可能性があるので、最低30分は間を空けるのが原則だが、一方で空腹の状態で入浴すると、貧血を起こす可能性もある。入浴は意外とカロリーを消費するものだからだ。
そこで、糖分を含んだお茶菓子で小腹を満たしておくことでカロリー補給ができ、入浴の準備となる。
また、入浴して汗をかくと、血液の粘度が上がり、血がどろどろになるとされている。その防止のためには、入浴前に水分を補給することが大切だ。
お茶をいただくことで水分補給になるし、緑茶は湯あたりを防止するビタミンCも含んでいる。
というわけで、お茶とお茶菓子はチェックイン後すぐにいただくのがよい。「入浴の準備運動」ととらえよう。
普段、なにげなく食べている宿のお茶菓子にも意味があることを知っておくと、いつも以上においしくいただけるかもしれない。