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温泉宿のお茶菓子はいつ食べるべき? おもてなしだけではない意外な理由

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉宿の部屋に通されると、必ずと言っていいほどお茶とお茶菓子が用意されている。宿によっては、ウェルカムドリンク代わりにロビーなどで抹茶とお茶菓子が供されることもある。

このお茶とお茶菓子、何のために用意されているのだろうか? 

お茶菓子は、温泉まんじゅうなど地元名産の和菓子であることが多い。宿のおもてなし表現という意味もあるが、単純に「宿の売店にも売っているので、気に入ったら買って帰ってください」という販売促進の役割を果たしてもいる。

だが、もうひとつ、部屋にお茶とお茶菓子が置いてあるのには意味がある。

カロリーと水分の補給である。

入浴前に食事をとると消化不良を起こす可能性があるので、最低30分は間を空けるのが原則だが、一方で空腹の状態で入浴すると、貧血を起こす可能性もある。入浴は意外とカロリーを消費するものだからだ。

そこで、糖分を含んだお茶菓子で小腹を満たしておくことでカロリー補給ができ、入浴の準備となる。

また、入浴して汗をかくと、血液の粘度が上がり、血がどろどろになるとされている。その防止のためには、入浴前に水分を補給することが大切だ。

お茶をいただくことで水分補給になるし、緑茶は湯あたりを防止するビタミンCも含んでいる。

というわけで、お茶とお茶菓子はチェックイン後すぐにいただくのがよい。「入浴の準備運動」ととらえよう。

普段、なにげなく食べている宿のお茶菓子にも意味があることを知っておくと、いつも以上においしくいただけるかもしれない。

高橋一喜|温泉ライター

386日かけて日本一周3016湯を踏破/これまでの温泉入湯数3800超/著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)/温泉ワーケーションを実行中/2021年1月東京から札幌へ移住/InstagramnoteTwitterなどで温泉情報を発信

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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