ゴルフ界を騒然とさせたDJとデシャンボーの新ツアーには「行かない」意志表示
「タイガー・ウッズの大会」ジェネシス招待最終日となった20日(米国時間)、ダスティン・ジョンソンとブライソン・デシャンボーが続けざまに「PGAツアーに忠誠を誓う」「サウジ・マネーによる新ツアーには行かない」と公表。米ゴルフ界が騒然となった。
新ツアーへ「行く」と公表したわけではなく、その逆で「行かない」と公表したのだが、それでなぜ「騒然となった」のかと言えば、ジョンソンとデシャンボーは、フィル・ミケルソンとともに新ツアーへの移籍が噂されていた選手の筆頭だったからだ。
そして、そうした噂が耳に入っていたからこそ、それらを否定するために、ジョンソンとデシャンボーは、新ツアーへ行かない意志表示をあえて行なったのだろう。
ジョンソンは、PGAツアーを通じて文書を公表。
「ここ数か月、新ツアー創設の噂が広まり、あたかも僕がそこに含まれているかのごとく言われてきた。そろそろ、それを終わらせるときが来たと思う。僕はPGAツアーに忠誠を誓っている、世界最高のツアーで戦えることに僕は感謝している。PGAツアーが僕や僕の家族に授けてくれたものにも感謝している。ツアーには改善・改良されるべき点は常にある。でも僕はPGAツアーのリーダーシップと、PGAツアーを素晴らしい場にしてくれているたくさんのスポンサーに感謝している」
ジョンソンは2019年と2021年にサウジ・インターナショナルで優勝しており、今年のサウジ・インターナショナルへも早い時期から「出場したい」と語り、実際、彼は今年2月の同大会へ出場した。そうしたことがジョンソンが「新ツアー寄りだ」という噂につながっていた。
デシャンボーはジョンソンの文書とほぼ同じ内容をツイッターで発信。
「たくさんの憶測が出回っているが、ここでクリアにしたい。世界のベストプレーヤーたちがPGAツアーで戦っている限り、僕もそうしたいと思う。今は自分自身をヘルシーにすることに集中し、早く治して、再び戦いたい。(PGAツアーの)すべてのサポートに感謝している」
デシャンボーは、新ツアーが130ミリオンとも135ミリオンとも言われる「移籍料」をすでにオファーされたと噂されていた。それに加え、PGAツアーの大会に出た際に米メディアによる取材拒否を続けていたため、そうした態度が「新ツアーに移籍するつもりだろう」という噂を加速していた。
2人がこのタイミングで新ツアー移籍を否定する意志を表明したのは、ミケルソンが米ゴルフ雑誌のインタビューの中でPGAツアーを激しく批判した数々の言葉が公表され、大きな波紋が広がっている中で、ミケルソンと自身との間に一線を引く姿勢を見せる必要性を感じたからだろう。
ミケルソンは「新ツアーに行こうとしている選手を20名知っている」と言っていたが、2人が「行かない」と公言したことは、移籍を考えている選手たちの今後の動向に影響をもたらす可能性は大きい。
だからこそ、ジョンソンとデシャンボーの「行かない」意志表明はゴルフ界を騒然とさせ、安堵の笑顔を浮かべた人は少なくなかったはずである。