幕府を脅かし幕末の英雄となった男たち!資金集めも担った「翔天隊」とは
幕末に活躍した海援隊や陸援隊はご存知でしょうか?
この2つの組織は合わせて「翔天隊」とよばれ、討幕や尊王攘夷を目的とした活動を行なうなど、幕府から危険視されていました。
今回はそんな翔天隊について紹介します。
・幕末の英雄について
戦国時代を終結させた江戸時代は約260年ものあいだ平和を維持した一方で、国外との交流を限定的にした鎖国状態となっていました。
そのようななか、黒船襲来をキッカケに諸外国の技術力を目の当たりにした浪士たちの一部から、開国や尊王攘夷といった声が上がるようになります。
坂本龍馬や中岡慎太郎らも尊王攘夷派のひとりで、新時代の幕開けに尽力した「幕末の英雄」です。
・海援隊と陸援隊
坂本龍馬は討幕を目的として、犬猿の仲であった薩摩藩と長州藩の仲をとりもち薩長同盟を結ばせます。
そのほか、1867年に海援隊を結成して、物資の運搬や貿易の仲介を行って討幕のための資金源を確保しました。
中岡慎太郎も討幕を目的として、尊王攘夷を志す仲間を集めた「陸援隊」を結成します。
陸援隊は武力による幕府討伐を目的とした過激派グループです。
実際に、新元号・明治を迎えた直後、反乱勢力の残党による抵抗を武力で制圧したのが陸援隊でした。
・現代の英雄
現在の日本が植民地化されておらず、平和な世を保てているのは、幕末の英雄たちによる早い段階での開国の影響が大きいといわれています。
幕末の英雄たちの行動力には驚かされますね。
英雄がいない現代では、私たちが力を合わせてより良い世の中を保つ必要があるのかもしれません。
現代の高知県室戸市には、「中岡慎太郎像」があります。
近くにある室戸岬とともに、ぜひ足を運んでみてくださいね。