【大田区】鮮魚に舌鼓 幸せな和食の時間は仕入れと下ごしらえの力が作る/蒲田・串幸
蒲田駅西口のバーボンロードを進み、のぼりや提灯が目印の「串幸」。店頭にある赤い布のかかった腰掛(ベンチ)は、まるで茶店のようで、思わず入りたくなります。
まずはランチタイム。焼き魚、煮つけ、フライ、しらす丼とどれも四番バッターばかりで悩ましい。
「ねぎとろしらす丼」、小鉢も二つ付いてなかなかの分量である。
ズームアップしたいのは、このねぎとろの量!…贅沢しようと思って自分で載せてしまったような量、とでも言おうか。わさびを醤油に溶いて、ざっとかきこむ。マグロは砕かれすぎず、ゴロゴロとした食感が楽しめます。
小鉢もいい味で、こちらはナスの揚げ浸し。
居心地のよいお店の条件はいろいろありますが、明るさや照明も大事な要素の一つ。明るい陽射しのなかで、ほっとできる昼食の時間でした。一階は厨房を囲むカウンター席とテーブル席。人数の多い宴会等では上の階を使います。
夜の部、特にカウンター席は事前予約がおすすめです。とある日も、カウンターに次々とお客さんが訪れる(そして空くとすぐ次のお客さんが入る)様子を、筆者は日本酒を傾けながら観察していた次第。特別純米酒の「きらい」、氷を入れたボウルで提供され、グラスもおしゃれです。
こちらは夜のメニュー。通常メニューのほかに、その日の鮮魚と、旬のメニューが並びます。
「牡蠣フライ」。たっぷりのタルタルソースにウスターソース、添えられたサラダも含めて期待どおりの味わい。
「牛すじ塩煮込み」。主役の牛すじはもちろん、奥まで出汁のしみた野菜、その野菜の切られ方・皮の剥かれ方までが、食べる者に満足をもたらす。
串幸でぜひ頼みたいのは、お刺身。見るも鮮やかな刺盛で、どれもしっかりとした厚みで輝いています。包丁さばきの上手さが、魚の旨味をさらに押し上げているようにも思えます。素材にも下ごしらえにも、プロの力を感じながら箸が進む。
季節の野菜がカウンター上に並び、天ぷらでつまみにしたりと旬を楽しめる店。焼き魚や煮付けも、その日のおすすめの魚にて。腹ペコのランチに、魚に舌鼓のディナーに、蒲田を訪れるなら候補に入れておきたいお店です。
<店舗情報>
串幸
住所:大田区西蒲田7-64-7
アクセス:JR蒲田駅西口から徒歩3分
串幸 食べログサイト