【テニス・ツアーファイナル決勝】錦織とマレーにあって、ジョコビッチにないもの。
※「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち 『きょうだい型』性格分析&コミュニケーション」の内容から抜粋・加筆・修正のうえ掲載。
男子プロテニスのツアー最終戦となるツアーファイナルは、アンディ・マレーがノバク・ジョコビッチを下し、初の栄冠を手にするとともに、世界ランキング1位をキープしました。
1次リーグで、そのアンディ・マレーと激闘を繰り広げた錦織圭ですが、彼とマレーの間にはひとつの共通点があります。
それは両者ともに「末子」ということ。アンディ・マレーには兄の、同じくプロテニスプレイヤーであるジェイミーがいますし、錦織圭には、4歳上の姉がいます。
そこで、今回ツアーファイナルズに出場した精鋭8名の選手のきょうだい型を調べてみました。すると、
1位 アンディ・マレー 末子
2位 ノバク・ジョコビッチ 長子
3位 スタン・ワウリンカ 中間子
4位 ミロシュ・ラオニッチ 末子
5位 錦織圭 末子
6位 ガエル・モンフィス 長子
7位 マリン・チリッチ 中間子
9位 ドミニク・ティエム 長子
8人中、長子が3人、末子が3人、中間子が2人、という結果でした。特にジョコビッチの「長子」は、たたずまいといい言動といい、「長子っぽいなあ」と納得できます。
さて、日本の著名なスポーツ選手に末子が多いことは有名です。
野球選手で言うと王貞治、長嶋茂雄、野村克也、イチロー、松井秀喜、野茂英雄。サッカー界を見ても本田圭佑、川島永嗣、香川真司、釜本邦茂、中田英寿、澤穂希などそうそうたる顔ぶれ。日本代表チームもなでしこジャパンも末子だらけです。
ちなみに他のスポーツに目を転じても、先ほど挙げた錦織圭、五郎丸歩、浅田真央、宮里藍、福原愛などなど、数え上げればキリがありません。むしろ、末子ではないスポーツ選手を探す方が大変なぐらい。
実際、彼らの多くは兄姉の影響を受けてスポーツを始めたと語ります。長子をお手本に要領よく、すくすくと技量を伸ばしていくのは末子の十八番です。
また、兄や姉たちは大人の階段をのぼっていく過程で、いつしか趣味やスポーツを卒業するもの。勉強に打ち込んだり家業を継いだりしていきます。もちろんそれは親からの方向づけによるところも大きいでしょう。
それに対して末子は、いつまでもスポーツをやっていられる環境にあります。親も末子に対しては「そろそろ地に足の付いた進路を考えなさい」とはあまり言わない。多くの末子アスリートが歴史に名を残していったことには、このような背景があったと推察されます。
テニスに話を戻すなら、ヴィーナス・セレナのウィリアムズ姉妹、ジェイミー・アンディのマレー兄弟、ともに、末子のほうがより優れた成績を残しています。
来季以降、末子・錦織のさらなる飛躍に期待がかかります。
※「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち 『きょうだい型』性格分析&コミュニケーション」の内容から抜粋・加筆・修正のうえ掲載。