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【東京/駒込】鶏せいろ蕎麦のようなコクと上品さ!焼鳥屋渾身のつけ麺ランチが金曜~日曜限定で味わえる

今回冒険するのは、東京都北区中里の焼鳥屋「酉縁」。大山どり専門の焼鳥屋として地元から親しまれている店が、金曜~日曜限定でランチを始めたという。焼鳥屋のランチといえば親子丼や焼鳥丼が定番だけれど、ここでは焼鳥屋ならではの視点が生きたつけ麺が味わえる。

チャーシュー付きの特製つけ麺がイチオシ

店に着いたのは13時過ぎ。目の前の通りを渡れば住宅街という立地。隠れ家のような雰囲気で、地元じゃなければなかなか見つけられないかもしれないな。

店頭の立て看板に書かれていたのは「素つけ麺」と「特製つけ麺」の文字。「無加調」というのは「無化調」のことだろうか? せっかく来たんだ。ここは具なしの「素」よりも、鶏チャーシューが付く「特製」だ。

特製つけ麺
特製つけ麺

つけ汁
つけ汁

注文すると、ものの数分で着丼。中太の麺にいかにもしっとりとしたむね肉のチャーシュー。薬味は白ねぎとオニオンスライス。それよりも目を引き付けられたのが、蕎麦猪口だった。

つけ汁に浮かんでいるのは……まさかの鶏皮。おっと、これは予想外! 確かに焼鳥好きはだいたい鶏皮が大好物。焼鳥屋ならではの視点というか、アプローチというか。これには期待も膨らむというもの。

大山どりと醤油の風味、みりんの甘み

つるっとした麺をつけ汁にひたして、するりするり……。鶏と醤油の風味、みりん由来の甘味、脂のコクが相まって濃厚ながら品のある味わい。んん。まるで、鶏せいろ蕎麦だ。これはうまいなぁ。

つけ汁のベースとなる鶏スープは「酉縁」が夜の営業でも使っている大山どりと水だけでとっているのだそう。雑味がなくクリアなあと味。つけ麺屋に行くと豚骨や鶏ガラに魚介を合わせたパンチのあるつけ汁と出合うことが多いのだけど、これはその真逆をいく一杯だと思う。

気になっていた鶏皮を食べてみると、プルッとしてもっちりとした食感。いいねぇ。これを食べてビールが欲しくなるのは、自分だけじゃないはずだ。

つけ汁に肉じゃなく、あえて鶏皮を入れるあたりも、なんだか焼鳥屋らしいこだわりが見えて楽しいじゃないか。

しっとりとした鶏むね肉のチャーシュー
しっとりとした鶏むね肉のチャーシュー

金曜~日曜の夜は焼鳥屋として営業

あっという間に完食。つけ汁に入れる割りスープは動物性ではなく、香味野菜で作っているのだとか。だから割ってもしつこくなく、むしろ飲むスープとして仕上がっている。なんというか、本当に蕎麦屋に来たような感覚になる。いいね。しっかり満たされた。

このつけ麺ランチは金曜~日曜限定のようだけど、店主に聞いてみれば、夜の焼鳥も同じく金曜~日曜だけ営業しているらしい。こんな品のあるつけ麺を作るくらいだ。きっと、夜の焼鳥もていねいに焼き上げるんだろうなぁ。

▼冒険のおさらい

①つけ麺ランチは金曜~日曜限定

②鶏スープに醤油を合わせて品良く

③夜は大山どり専門の焼鳥屋

店舗情報
【店名】酉縁
【最寄り駅】駒込駅
【住所】東京都北区中里1-9-15
【予約】03-3828-2480
【定休日】月曜~木曜(不定休あり)
【串のアラカルト】あり
【コース(セット)】あり
【鶏メモ】大山どり

毎週、焼鳥三昧! 焼鳥を斜めに逆さ撮りする〝ヤキトリスト撮り〟は元祖にして名刺代わり! 「焼鳥は串柄、人柄」をテーマに、大衆的で気兼ねない町焼鳥から、鶏にこだわり1本1本に心血を注ぐ専門店まで焼鳥まみれの日々を送っています。焼鳥好きの方、フォローよろしくお願いします!

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