日銀による1月の国債買入規模が17兆円と、ひと月あたりの国債発行相当額を超える
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日銀は17日に8965億円国債を買い入れた。この結果、17日にまでに日銀は17兆1374億円と月間の購入額として過去最高だった2022年6月の16兆2038億円をすでに上回っている。
オペレーション(日次公表分) https://www3.boj.or.jp/market/jp/menuold_o_2023.htm
4日に通常の買入で6011億円、6日に2兆4199億円、10日に2628億円、11日に1兆2196億円を買い入れていた。12日にも国債を4兆6144億円買い入れ、13日には国債を5兆83億円買い入れた。1日の買い入れ金額としては2日連続で過去最大を更新。16日には2兆1148億円を買い入れていた。
これは量的緩和策の強化という見方もできよう。
むろん現在の日銀の金融政策の操作目標は量でなく金利となっている。しかし、国債などを買い入れる量的緩和策という見方をすれば、物価が上昇しているにもかかわらず大規模な金融緩和策をとっているとの見方となる。
そして、今年度の国債発行額の月あたりに直した金額が17兆円規模となってる(割引短期国債も含む)。
二次補正後のカレンダーベース市中発行額の年度の総額は203.1兆円(割引短期国債も含む)。ひと月あたりに換算すると16兆9250億円となる。
財務省<カレンダーベース市中発行額(令和4年度)> https://www.mof.go.jp/jgbs/issuance_plan/fy2022/calendar221108.pdf
つまり月別の国債発行額のほとんどを16日現在で日銀が買い入れているという、イールドカーブコントロールが目標ながらも、形式上は財政ファイナンス状態となっているのである。