【福岡市中央区】音楽あふれる「夢のちまた」に立ち寄って、ドリンク片手にゆったり一息ついて行こう。
国語辞典を引くと、分かれ道の意味を持つ「ちまた」
人生の「ちまた」でどっちに向かうか、ちょっと寄って立ち止まれる場所でありたい、との思いから名付けられたカフェ&バーが、中央区長浜にあります。店名は「夢のちまた」
浜の町病院の向かい側、KBCシネマから徒歩3分の場所です。
圧巻のレコード数
マスターの中嶋ジンロウさんは、2000年に結成した福岡のインディーズバンド「コーガンズ」を率いるボーカリスト。たくさんの曲を書いて歌い続けている方です。
そんなマスターが集めた千枚以上ものレコードは、聞きたい曲、聞いてみたい曲をリクエストすればかけてもらえます。
陳列用の棚にあるレコードは、定期的に変えているそうですが、現在は反戦のメッセージが込められた歌を並べているとのこと。どんな歌なのか聞いてみたくなりました。マスターの選曲について尋ねてみるのも面白いです。
KBCシネマで、映画を観た後に立ち寄るお客様もいらっしゃるそう。この日はマスターおすすめの映画「クルエラ」のサントラがかかっていました。
ベーコンエッグトースト
大きなスピーカーから、良い音で流れてくる音楽を聞きながら、注文したのがこちら。
ベーコンエッグトースト。単品550円(税込)セット880円(税込)です。
セットのドリンクはお酒以外の飲み物から選べます。私は夢のちまたブレンドと共にいただきました。
たっぷりの野菜から覗く、とろっとろの卵が美味しそう。パンには、種子島産のザラメと、マヨネーズとチーズのミックスが乗っており、上にかかったブラックペッパーと相まって美味しい!
コーヒー以外にも、有機栽培の紅茶440円(税込)や緑茶550円(税込)、ダッタン蕎麦茶550円(税込)など、お茶メニューもあり、ティーポットで提供されていました。
緑茶は熊本県菊池市のアンナプルナ農園で作られている緑茶です。その他ジュースなどのソフトドリンクもあります。
子ども食堂
マスターは子ども食堂の活動もされています。クリスマスの時期に、来店された未成年の子どもさんとその保護者の方に、お店のメニューでもあるカレーとソフトドリンクを、無料で提供しています。お菓子のプレゼントを用意したサンタクロースの格好をして出迎えているそうです。
マスターの奥様の美都(みと)さんは、5年前にスキルス胃がんのため、51歳で亡くなりました。
実は子ども食堂をやりたかったのは、料理上手だった美都さん。奥様の生前の意志を引き継いで、この活動をされています。夏休みには、ベーコンエッグトーストが、小学生100円、中学生200円、高校生300円、ソフトドリンクは100円で提供されます。(全て税抜き価格)
犯罪等の被害にあったり、または、あいそうになって助けを求めてきた子どもを保護し、警察への通報等を行う「子どもを守るボランティア活動」の一つである「子ども110番のいえ」にもなっています。
コンセント有り。Wi-Fi完備。
お店のカウンターにはどの席にもコンセントが設置してありました。Wi-Fiも完備しています。窓側の席ではパソコン作業するのに集中できそう。
清志郎の衣装
こちらはライブ時に、忌野清志郎が自分が着ていた衣装を投げて、それをマスターご自身がキャッチした貴重なもの。店内に飾られたこの衣装は、必見の価値ありです。
今月から月曜日も営業
暖かい照明の中、音楽や映画の話、子ども食堂や、私といえば自分の家族のことまで、マスターとお話しできて、優しい気持ちになれました。
人柄がにじみ出たマスターの笑顔と、居心地の良い店内の雰囲気に癒されるんです。夜のバータイムには、お酒のメニューも豊富にあります。
ちょっと立ち止まって考えられる場所「夢のちまた」は、帰る時には、心も足取りも軽くなる、そんな空間でした。ジンロウさん、またお邪魔します!