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MLBが2017年有望ルーキー選手トップ100を発表!

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
2017年の有望ルーキー選手1位に選ばれたアンドリュー・ベニンテンディ選手(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

このランキングは毎年シーズン開幕前に発表されているもので、新人賞の資格(MLBの出場が130打席または50イニング未満か、25人枠入りが45日間未満)を有する選手はすべて対象となる。ただし労使協約が定めるNPBなどの国外プロリーグに所属している選手は除外されている。

過去にはジョー・マウアー選手(2004年)、ジェイ・ブルース選手(2008年)、デビッド・プライス投手(2009年)、ジェイソン・ヘイワード選手(2010年)、マイク・トラウト選手(2011年)らが1位に選出され、それぞれがMLBで主力選手として活躍している通り、まさに将来のスター候補選手を占う上でもファンが楽しみにしているランキングになっている。

2016年も1位に選出されたコーリー・シーガー選手が新人賞を獲得する活躍をみせ、それ以外でもトップ10に選ばれた選手9人を含め、ランク入りした100人中48選手がメジャー昇格を果たすなど、期待通りの成長を遂げている。

以下、2017年ランキングのトップ10を紹介しておこう。

1位 アンドリュー・ベニンテンディ選手(レッドソックス・外野手)

2位 ヨアン・モンカダ選手(ホワイトソックス・二塁手)

3位 グレイバー・トーレス選手(ヤンキース・遊撃手)

4位 ダンスビー・スワンソン選手(ブレーブス・遊撃手)

5位 アメッド・ロサリオ選手(メッツ・遊撃手)

6位 アレックス・レイエス選手(カージナルス・投手)

7位 JP・クロフォード選手(フィリーズ・遊撃手)

8位 ビクター・ロブレス選手(ナショナルズ・外野手)

9位 タイラー・グラスノー選手(パイレーツ・投手)

10位 オースティン・メドース選手(パイレーツ・外野手)

1位に輝いたベニンテンディ選手は、まさに今シーズンの新人賞最有力候補に間違いないところだ。昨年はシーズン途中で2Aからメジャー初昇格を果たすと、そのままメジャーに定着し、一気に先発外野手の座を勝ち取ってしまった。身長は決して大きくないが、走攻守揃ったオールラウンド選手として今シーズンも活躍が期待されている。

また10人中4選手が遊撃手となっているのが実に興味深い。カル・リプケンJr選手、デレック・ジーター選手、アレックス・ロドリゲス選手等々、遊撃手から数々のスター選手が生まれているように、MLBでは有望内野手をまずは遊撃手として育成する環境にあるように思う。

果たして彼らのうち何人が今シーズンMLBの舞台でブレークするのだろうか。ぜひ注目して欲しい。

トップ100すべてをチェックしたい方は以下のサイトでチェックできる。ちなみに2013年にヤンキースからドラフト2巡目で指名された加藤豪将選手は残念ながらランク外だった。

2017 PROSPECT WATCH

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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