【泉佐野市】「どこの卵?」と問合せ殺到 “幻の卵屋さん”厳選『金鵄の赤彩卵』が最安値で買える直売所
“TKG=たまごかけごはん”
こんな略語が生まれるほど日本人に古くから親しまれている「たまごかけごはん」。
その「たまごかけごはん」を愛しすぎて、研究所までつくっちゃった人がいるのをご存知ですか?
「一般社団法人 日本たまごかけごはん研究所」
栄養学・食育に特化したプロの料理人 上野 貴史さん(株式会社 八紘 代表取締役)が2019年4月に設立した「一般社団法人 日本たまごかけごはん研究所」は、「生産者の応援」「地域創生」「日本食文化の普及活動」をミッションに、たまご好きのためのフードイベント「卵フェス」や全国各地から厳選した“高級ブランド卵”の詰め合わせを販売する「幻の卵屋さん」の運営、究極の「たまごかけごはん」をつくる研究会イベント、日本食文化の情報発信など、日々真面目に楽しく「たまごかけごはん」を研究する団体。→「一般社団法人 日本たまごかけごはん研究所」公式HP(外部リンク)
そんな「たまごかけごはん」を愛してやまない団体に認められ、「幻の卵屋さん」の取扱商品に選ばれた 『金鵄の赤彩卵(きんしのせきさいらん)』 が最安値で買える直売所があります。
日興鶏卵荷受(にっこうけいらんにうけ) 株式会社
国道26号線「鶴原南」交差点角にある「日興鶏卵荷受株式会社 泉佐野営業所 」。
この会社の歴史は古く、昭和35年に先代が大阪市ではじめた「鶏卵問屋大阪屋」が先駆けとなり、昭和45年 ここ鶴原に「泉南鶏卵荷受株式会社」を創業します。
その後(平成10年)「日興鶏卵荷受株式会社 泉佐野営業所」に社名変更し、現在に至ります。(営業所は、大阪、東大阪、豊中、北部市場、泉北、泉佐野、奈良の7拠点)
大阪万博のあった年から54年間 地域の飲食店をはじめとする外食産業に「卵」で貢献しており、実際にわたしも取材先で何度も「日興鶏卵さんの卵を使っている。ここの卵は間違いない」という話を耳にしています。
元々は取引先の6割以上が外食関係や業務のプロの方たちだったそうですが、卵を仕入れている飲食店のスタッフさんが「美味しいから個人で買いたい」と言ってくれたり、ホテルの朝食バイキング(*)で同社の卵を食べた人から問い合わせが殺到したり、そんな一般の方の声を受けて “業務のプロの方から認めて頂いている新鮮な卵を近隣にお住いの皆様にも安値で購入して頂きたい” という想いになり、直売所を開設する運びとなったそうです。
*『金鵄の赤彩卵』は、「スターゲイトホテル関西エアポート」の朝食バイキングで提供されています。
「たまごかけごはん」を愛する団体に認められ、食べた人が「どこの卵?」と思わず問い合わせをしたくなる『金鵄の赤彩卵』とは、一体どんな卵なのでしょうか。
直売所を訪れました。
2023年12月にオープンした「直売所」
建て替えて日も浅い建物は、清潔感に溢れていて どこか“北欧”を想像させるおしゃれなデザイン。
小さなドアを開けると正面にこだわりの卵がズラリと並んでいます。
どれもスーパーなどでは見かけない逸品ばかりですが、中にはこんな可愛らしい卵も。
この時期に販売している「地養卵」は、ひよこから120日程経過した鶏が産む“時期限定”の小さな卵。
鶏は2年かけて卵を産むそうですが、歳を重ねるごとに産む卵もビックになっていくのだとか。
「日興鶏卵荷受株式会社」は、メーカー品(NB)の取り扱いもありますが、独自に開発した商品(PB)に定評があり、その卵を食べた人は「もう、他の卵には戻れない」と言います。
今回は、PB(プライベート・ブランド)商品の中から「旬の美食(しゅんのびしょく)」と「金鵄の赤彩卵(きんしのせきさいらん)」をご紹介します。
新鮮な卵の美味しさをお伝えするために「たまごかけごはん」にしていただきます!
「旬の美食」
販売から20年以上経つ今も根強い人気を誇る「旬の美食」(京都産)。
わたしが飲食店を取材した中で、最も多く名前があがったのが この「旬の美食」でした。木酢、ヨモギ、海藻などを成分とした“地養素”という天然の配合飼料で育てた鶏の卵で、甘みとコクがあり、黄味が黄色く鮮やかなのが特徴です。
卵は、飼料で味と色味が決まり、地養素を使用したものは生臭さがなく、卵本来のコクを味わえます。
一見、一般的な卵とそう変わらないようにも見えますが、食べると色々気づくことがあります。たとえば“生臭さ”について。
実は、“生臭さがない”と言われた時、普段食べている卵が生臭いと感じたことがなかったわたしは、一瞬「?」となったんです。
ですが、「旬の美食」を食べるとわかります。生臭くないってこういうことなんだ! と。
黄身を崩すとその鮮やかさは一目瞭然。箸に纏わりつくような粘り気を感じます。
今回 使用する醤油はこちら。
「たまごのための燻製だししょうゆ」300円(税込)。*同店で販売中
国産丸大豆醤油に昆布と椎茸の旨味をプラスした子どもにも大人気の商品。
卵の美味しさを最大限に引き出してくれる“まろやかな味の醤油”です。
お茶碗を手に持って勢いよく口にかきこみます。「たまごかけごはん」は たとえ無作法であってもそんな食べ方がお似合い。
なんの雑味もなく、すごく美味しい。卵本来のまったりとしたコクの中に甘さも感じ、「たまごかけごはん」を食べているのに不思議とミルクセーキやプリンを想起させます。甘さが強いわけではないけれど、雑味がない分 その甘さやコクが引き立つのだと思います。“カラダにスルスルと入っていくたまごかけごはん”
次男はこんな風に表現し、お茶碗2杯をぺろりと平らげていました。
「金鵄の赤彩卵」
パッケージに書かれている通り、「金鵄の赤彩卵」(京丹波産)は “絶品の「卵かけごはん」”が味わえる逸品。
前述の「一般社団法人 日本たまごかけごはん研究所」のスタッフさんがとある店で食べた「金鵄の赤彩卵」の美味しさに感動し「ぜひ、『幻の卵屋さん』で販売させてほしい!」と懇願されたというエピソードも。1月に梅田で開催された同イベントは「おはよう朝日です」(朝日放送)でも放送され、全国から選りすぐりの卵が集結するとあって大きな注目を浴びています。
濃く鮮やかな黄身色に驚きました! そして黄身がコロンと自立している感じも見て取れます。
「日興鶏卵株式会社 泉佐野営業所」所長 冨居 一正(とみい かずまさ)さんは、「金鵄の赤彩卵」の黄身の色は、朝焼けや夕焼けのようだ、と表現されています。「旬の美食」は太陽のようだと。なんだかロマンチックですよね。
箸で崩すとねっとりとした黄身がごはんによく絡みます。
地養素をはじめ、パプリカなどの独自の配合飼料を使い、この鮮やかな色と濃厚な味を実現しています。“一度食べると忘れられない”と言われた通り、ここまで濃くてまろやかな味の卵は他にはないと感じます。もちろん生臭みなどは一切なく、まったりとしていてすごく美味しい! 極上の「たまごかけごはん」だと感じます。
ちょうど今朝、次男に「あの卵、また食べたい」とリクエストされ、忘れられないというか、想い出すというか…“唯一無二の味” の卵なんだなぁと痛感しました。
ちなみに軽く茹でるとこんな色に仕上がりました。
鮮やかさをお伝えするために選んだ写真ですが、茹で方が下手なのはご愛嬌。
ちなみに このくらいの“半熟”をごはんに乗せて “塩オンリー” で食べても美味しい!
しっかり茹でるとこんな感じ…
火を入れてもほとんど色味は変わらないので、ちょっと贅沢に行楽シーズンのお弁当に使用すると色鮮やかで綺麗だと思います。
きっかけは「人の声」
西日本全域から卵を仕入れていると聞き、メーカー品ばかりを仕入れているのかと思いましたが「日興鶏卵荷受株式会社」は「人の声」に耳を傾け、商品を企画・開発しています。たとえば、ラーメン屋で提供するゆで卵がもっと濃くて綺麗な色だったら写真映えもして喜ばれるのに…など。そんな声を拾い、お客様のニーズに合った味、色味を想像しながら「産地」と「飼料」を決めて商品化していきます。
“ネーミングは社内募集をかける”というのが面白く、完成した“たまご”は、まるでわが子のように可愛いのではないかと想像してしまいます。
たまごを通して健康と笑顔を
「日興鶏卵荷受株式会社」営業部 兼 仕入部 部長 中尾 英次(えいじ)さん(写真左)と泉佐野営業所 所長 冨居 一正さん(写真右)からメッセージをいただきましたのでご紹介します。
卵は完全栄養食品と言われるくらい食物繊維とビタミンC以外は人間に必要な栄養が詰まっています。厚生労働省の2015年版「日本人の食事摂取基準」からコレステロールの摂取目標量(上限値)が撤廃されました。新しく設置した看板に「たまニコ健康応援隊」(たまごを2個食べてニコニコ)とありますが、健康な方は、卵を1日2個~3個 食べていただきたいですね。
卵は “高たんぱく低カロリー” なので、ダイエットを気にされている方は朝食に「たまごかけごはん」をおススメします。
また、十数年前から日本卵業協会が卵の素晴らしさを広めていく伝道師として「タマリエ」の称号を与えています。“1つ星タマリエ”は、日本卵業協会 公式HP(外部リンク)から簡単に取得できますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
ちなみに中尾さんと冨居さんは、“3つ星タマリエ” なんだそう。
“5つ星タマリエ” の試験は、なんと論文まで書くそうですよ!
「直売所」だから新鮮で安い
「直売所」のメリットは “新鮮さ(産地直送)”と“安さ(直販)”。
泉佐野市内の一部の量販店でも商品の取り扱いはありますが、「直売所」の方が50円~60円安いのでは?(*) とのこと。たまごの50円~60円の差はかなり大きいので最安値で買えることは間違いなさそうです。
*販売店によって価格は異なります。
「直売所」には、卵以外にも先程ご紹介した「たまごのための燻製だししょうゆ」や「ドレッシング」「ヨード卵・光」商品、さっと食べられる「レンチンごはん」などもあります。
さいごに
つい先日まで家計を苦しめていた “卵の高騰”の影響からか、スーパーで300円超えの卵を見かけても、そう驚かなくなりました。
そんなことがきっかけで、美味しい卵に目覚めた方もいたようで 同店の卵も(高騰時期に)よく売れたそうです。
卵は、いろんな料理に使えて便利なことから“庶民の味方”というイメージが強い食材ですが、日本以外では生で食べる習慣がなく、「たまごかけごはん」は衛生管理レベルの高い日本ならではの “贅沢な料理” だと感じます。
朝起きて、ぱかっと割るだけで栄養たっぷりのごはんが用意できる「たまごかけごはん」。絶品の「たまごかけごはん」を食べた日は、いつもよりちょっぴりパワフルに頑張れそうです。