JR中津川駅の構内にある「根の上そば 梅信亭」と「コーヒースタンド」。中津川駅を50年以上見守り続けてきたそば屋さんと喫茶店です。

まずは、「根の上そば 梅信亭」からお邪魔してみましょう。

「中津川駅は玄関口なので、お客様にいろんな情報を知ってもらえると思って」ということで、中津川らしい場所や美味しいものの情報が貼られています。

お店の誕生のきっかけは、なんと中津川駅ができる前！

中津川駅開通前、かつてあった料亭「梅信亭」にきた官僚の方に駅弁販売を勧められたことがきっかけ。

「梅信亭」は、北原白秋も遊びにきたことがある評判の料亭でした。

駅が開通時、駅弁販売の後にお店が誕生。

その後、駅弁事業は撤退しましたが、2店舗は今も継続。

根の上そばは、岐阜県の駅で唯一のそば屋さんとなっています。

今年は開催されない予定ですが、音楽フェス、THE SOLAR BUDOKANの際には様々なアーティストたちがそばを楽しんでいったそうですよ。

そして、今回頂いたのは、天ぷらそば550円。

つゆはやや関東風で、見た目ほど濃くはありません。

麺は細目。かき揚げの天ぷらは優しい味わいで、つゆと共に楽しめます。

待ち時間にさくっと食べられて、出発できるのも魅力の一つ。

その間スタッフさんと柔らかな会話を楽しむという人もいらっしゃるとのこと。

ちなみにビールやお酒も楽しめます。

毎日一杯楽しむ常連さんもいるそうですよ。

さて、同じ敷地内にあります「コーヒースタンド」。

こちらも常連さんが多い店のようです。

今では珍しくなった、店内喫煙OKの喫茶店です。

コーヒー400円はちょっと濃い目。ココアも人気だそうです。

マスターは、中津川の歴史も好きな方。

英語も少しお話ができるとのことで、海外観光客のちょっとした質問や案内をすることが多いとか。日本の純喫茶好きな海外の本「kissa by kissa」にも掲載され、海外の方にも多く利用されています。

駅の成り行きから今の海外観光客のブームまで中津川にやってくる旅人を見守り続けたお店です。

どちらのお店も駅のホームからも利用できるので、駅からお出かけの前にぜひ、お立ち寄りください。

※天ぷらそばとコーヒーは、お店のご厚意で頂きました