「こってり風ラーメンピザ」は売り切れ店続出! ラーメンの枠を超える「天下一品」の強烈なブランド力とは
「天下一品」。
1971年に京都で屋台から始まったお店で、いまや全国218店舗(2024年1月30日現在)を展開する大人気チェーンだ。
特に「こってりラーメン」は熱狂的なファンの多い商品で、1日16000kgも使う鶏がらと十数種類の野菜などでじっくりと炊き上げたスープは他では食べられない唯一無二の美味しさだ。
ここまでラーメン店が増えても似たようなラーメンが出てこないというのは本当に凄いことだ。まさに替えの利かない「天下一品」でしか食べられない一杯だといえる。
「天下一品」監修のカップ麺、冷凍ラーメン
「天下一品」ブームは店舗の枠を超え、様々な監修商品も人気を博している。
サンヨー食品から出ているカップ麺「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」は鶏白湯カップ麺の最高傑作と話題だ。B級フード研究家の野島慎一郎さんもその味を絶賛する。
「『天下一品』監修のカップ麺は、今定番化しているカップ麺の中では間違いなくベスト10に入るクオリティです。再現度については物足りなさを感じる人はいるかもしれませんが、カップ麺としての完成度が素晴らしく高いです。スープにとろみをつけて濃厚感を演出する手法は、このカップ麺が売れたことで一般的に定着したと思います」(野島さん)
ローソン限定発売の冷凍ラーメン「天下一品監修 ラーメン」(キンレイ)も好評だ。器のままレンジでチンすれば完成のお手軽メニュー。
「こってりラーメン」を再現した素晴らしいクオリティで、まさに「天下一品」テイスト。鶏の深いコクがあるのにくどくないスープは絶品だ。
「天下一品」監修の鍋つゆも絶品
さらには、「天下一品」監修の鍋つゆも発売されている。
「名店監修鍋スープ 天下一品京都鶏白湯味」(ダイショー)だ。
価格はスーパーで300円程度。容量は3~4人前の700gとたっぷりで、「天下一品」監修のストレートスープ(濃縮されておらず、希釈せずに使えるスープ)がこの価格で買えるのは嬉しい。
売り切れ続出! 「こってり風ラーメンピザ」
そして、年明け早々話題になっているのが、「ピザハット」と「天下一品」がコラボした「天下一品『こってり風ラーメンピザ』」である。これには本当に驚いた。
飛びつかずにはいられないファンが続出し、想定の4倍以上の売上を突破。店舗によっては完売してしまう事態となっている。異例の事態に、急遽2月6日(火)より再販することを発表した。
筆者もデリバリーで注文しようと思ったが、最寄りの「ピザハット」では売り切れており、わざわざ車を飛ばして別の店舗に買いに行った。ピザ屋にピザがないという初めての経験だった。
ピザの上に中華麺がのっていて、こだわりのこってり風ソースがかけられている。具材は刻みネギに特製チャーシュー。ここにモッツァレラチーズとゴーダチーズを合わせて焼き上げる。別添のこってり風ソースをかけるとさらに旨味がブーストする。
一見トンデモ商品にも見えるが、食べるとラーメンの味を感じる不思議なピザ。
はっきり言ってこれが「天下一品」の「こってりラーメン」の味かというと少し距離があるが、トライアル商品として面白いと感じた。
とにかく、「天下一品」が店舗の枠を超え、さらにはラーメンの枠を超え、様々なフィールドで話題になっている。これは他のチェーン店にはなかなか真似できないことだ。
そして、こういった商品を食べていつも思うのが、「お店でまた『こってり』を食べたい」ということだ。
お店の「こってりラーメン」が最強だと分かっていつつも、「天下一品」監修商品だとどうしても手が伸びてしまうという強烈なブランド力。
これからも「天下一品」監修商品は増えていくに違いない。