Yahoo!ニュース

【川崎市中原区】平間銀座のもとパチンコ店が壁画ギャラリーに 

Ash俳優・吟遊詩人(川崎市)

こんばんは!!

川崎市を拠点にアートパフォーマンスなどをしている俳優のAshといいます!

大好きな川崎を盛り上げるために、文章を書いたりもしています。

今日は、珍しく平間にやってきましたよ!!

初めて降りたかもしれない…。(平間周辺に来る時は、チャリが多いのですw)

実は、この平間で今熱いアートプロジェクトが進行中なのです!!

(でも街並みは穏やか。夏の名残の空のせいも多分にありますね)

この先の平間銀座で、パチンコ店を期間限定でアート空間に作りかえて、地域に開くという試みをやっているという噂を掴みやってきました!(まあ、そういうと劇的なのですが、実際は噂を聞いた後、リリースをいただきました 笑)

明日からの展示に先がけて、施設を手掛ける運営会社とアーティストが説明をしてくれるそうで、めっちゃ楽しみです。

「Wallternatives」(ウォルタナティブス)

こちらがそのスペース、表には「Wallternatives」(ウォルタナティブス)と書いてあります!

いやー、カッコいいじゃないですか!! 壁が、何かに替わるもの、ってところでしょうか。

もとはパチンコ店
もとはパチンコ店

空き家を公共性のある場に

もともとパチンコ店だったこのスペースは、広さもあり、駅からも近く便利ですが、将来的にはビルを建て替える必要もあり、使える期間が決まっています。そういう物件は、借り手と貸し手の経済条件が揃わず、長い時間空いてしまうことがあります

そういった物件を活用して、地域公共性のあるクリエイティブな試みを、と空き家活用事業を展開するジェクトワンと、アートプロデュース団体のBEHIND THE WALLが手を組んで、今回のWallternativesというイベントを行う運びになった、という説明がありました。

壁をキャンバスに

室内には、9人(組)の作家の作品が展示されていました。全てが壁、あるいは床、柱などに描かれた「ミューラルアート=壁画」です。

美術館の作品と違って、それぞれの作品に名前の掲示がないところがストリート感を強めますね。作家の名前で紹介します。

WAIF ONE

タギングという技法で描かれた作品。テーマは「Trip」。よく観ると文字が浮かんできますね。床にもデッキブラシで描かれたような絵があり、それも作品の一部。

吸い込まれてしまいそうな、文字の羅列。グッと心が惹きこまれます。

Kensuke Takahashi

じっとこっちを見るボストンテリア。実際に作家の飼っている犬がモデルなのだとか。

余った塗料を使って2日間で描き上げたというのだから驚異的です。

これはぜひ、近くでも観て欲しい。

LUISE ONO with SUGAR

こちらの作品は鋭意制作中で、実際に描いているところを観ることができました。

(9日の初日までには、出来上がっているはず)

右の方がLUISEさんで、真ん中の部分を担当。左の方がSUGARさんで、両サイドにいるキャラクターを描かれたそうです。

ポップで明るい気持ちになる絵ですね。

Aitone with Yusuke Isao

施設の一番奥の一面を使った幅広のミューラル。こちらも、二人のアーティストの合作だそうです。点描の手法で土偶のようなものが描かれています。

空間の凸凹を生かして、小さい作品がたくさん集まって出来上がっているようです。点描を描くための画材も、自分で開発して作っているそうで、近づいてよく観るとミクロな世界が浮かび上がります。

心がざわつく系です。

STONE63 Yusei Sagawa

こちらも、合作です。右側の部分を描いた佐川さんは、このプロジェクト「Walltanatives」のリーダーであり、BEHIND THE WALLの代表でもあります。

右下の部分には、佐川さん自身のお子様(5歳)も参画したそうです。複数人が一緒に描いて出来上がる作品の偶発性や、即興性が面白いということを話してくれました。

小田佑二 Yohei Takahashi

こちらも、作家である高橋さんが作品の説明をしてくれました。左側のタクシーの部分を描いたのが高橋さんで、チューリップの部分は小田佑二さんが描いたそうです。

「小田さんは、パチンコ店ということでチューリップというモチーフを選びました。ひとつの壁の中で、どのように混じっていくか、ということを考えて、壁の前に立った時に空間の中に存在できるような、表現的な実験をしてみました」と高橋さん。

書道家 万美

足元には、書道家万美さんの作品が。

「自動球遊器」? ああ、パチンコのことですね!

大きな筆を使って、あっという間に書いてしまった、ということです。

MAW

柱の顔はMAWさんの作品。一巡りすると様々な表情が現れて面白いです。

作家さんが自身が、パチンコに特別な思い入れがあるのだとか。

パチンコをしている人たちの表情なのかもしれません。

前田豆コ

もうひとつの柱に絵を描いたのはその隣に立っている前田さんです。

「ふくよかな女性をモチーフにした絵をよく描くのですが、自分自身がバレエやモダンダンスをしていた経験から、腰の捻り、手の返しのポーズなどのディーテイルを取り入れることが多いです。夕方から夜にかけての雰囲気を出しています」と話してくれました。

壁画の前で

鑑賞の方法は人それぞれですが、壁画というのはやはり、高橋さんも言っていたように、自分がその世界に入り込むことができること、そして、それが一人の心の中でというよりは、周囲の誰かも一緒に体験できることが面白い、と感じました。

ジェクトワンの女性社員さんたちも、チューリップの世界に見事に溶け込みます。(笑)

足元の書道作品ともつながりができているように見えますね!!素敵!

展示は9月9日から

ぜひ、皆様にも足を運んでそれぞれの作家さんの世界観を体感してほしいです。

展示は、9月9日から11日の3日間。

※  (9月9日 追記)以前こちらでご案内していた、画像を見せると無料というサービスが、なくなってしまったみたいです(涙)内覧したときには、そのようにご案内していただいたのですが…。期待させてしまってごめんなさい。500円、お支払いしてご観覧くださいね。

アートは人に旅をさせます。

精神的にはもちろんですが、物理的にも。その作品を観るために、降りたことがない駅で降りる、これも立派に旅ですよね。

川崎市内にもまだ、面白い場所がたくさんあるのです。ぜひ、次の週末は平間に足を運んでみてくださいね!

Wallternatives 壁画展 #1
会期:9月9日(金)〜 9月11日(日)
会場:Wallternatives (川崎市中原区田尻町 28-1)
開場時間:12時〜21時(最終日は〜19時)
入場料:一般 500円(高校生以下、障害者手帳をご提示の方と付添者1名は無料)
チケット:こちらから入手 
アクセス:JR南武線平間駅より徒歩2分

俳優・吟遊詩人(川崎市)

琵琶を弾き歌う俳優です。世界80都市を旅した結果、日本文化を愛しています。旅と出会いと美味しいお酒がインスピレーションの源。MCアマビエちゃんはアマエビちゃんにメタモルフォーゼ。フラットで差別のない目線で記事をお届けしたいと思っています。Stay tuned!

Ashの最近の記事