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【松江】紅茶にも合うだと!? 彩雲堂の新商品「よもぎ若草」を試食してきた

はまちゃん島根移住ブロガー(松江市)

こんにちは。はまちゃん(@wakuwakukeigo)です。

京都、金沢に並ぶ「日本三大菓子処」の一つ、島根県松江市。

松江のお茶と和菓子の文化の中で、不昧公(ふまいこう)三大銘菓の一つとされる老舗和菓子店、彩雲堂の「若草」があります。

その若草から新作「よもぎ若草」が、創業150周年を記念して2024年9月1日に発売されることになりました。

一般販売前に試食の機会を得たので、通常の若草との食べ比べの感想をお伝えします。

「よもぎ若草」お披露目会に参加

2024年8月30日、彩雲堂にて「よもぎ若草」お披露目会が開催されました。

ご招待いただいたので、山陰の各報道関係者に混じってスマホ片手にビビりながら参加。笑

松江市の上定昭仁市長と松江商工会議所の田部長右衛門会頭が、試食されます。

会場
会場

よもぎ若草 パッケージ
よもぎ若草 パッケージ

さぁ、お披露目会スタートです。

まずは、彩雲堂 山口周平社長による「よもぎ若草」の開発に関するお話です。

  • 「若草」は不昧公好みの和菓子。しかしどんな和菓子かは謎だった
  • 彩雲堂の初代が苦労の末、若草を復刻した
  • 文献によると若草にはよもぎの煮汁を使っていた(従来品は未使用)
  • 2018年に外国産のよもぎ粉末を使った「復刻若草」を販売した
  • 今回原材料を地元産にこだわり「よもぎ若草」新発売

「若草」に関する知識が深まりました。

「よもぎ若草」は地元産にこだわり、産官学の協力があって3年の月日をかけて商品開発されたそうです。

こういう背景を知るのと知らないのでは、食べたときの感動が違いますよね。

続いて、出来立てほやほやの若草を試食するため、衣づけのデモンストレーションが始まります。

職人さんが手際よく衣づけをされていました。

まるで寿司職人
まるで寿司職人

こだわりの説明
こだわりの説明

よもぎ粉末の衣づけは、手作業でしかできないそう。

毎日たくさんの和菓子を作る必要があるので、てっきり機械化していると思っていました。

技術が絶えることなく継承されていってほしいです。

衣づけの最中、よもぎのいい香りが香ってきました。

「よもぎ若草」への期待が膨らみます。

左:上定昭仁市長、右:田部長右衛門会頭
左:上定昭仁市長、右:田部長右衛門会頭

「よもぎ若草」がゲストの席に運ばれました。

できたての「よもぎ若草」はもっちりしているので、切るのにお二方とも苦労されていました。笑

上定市長「色は今までの若草より深くて濃厚。よもぎの味も香りもしっかり感じる。抹茶にも合う。」
田部長右衛門会頭「普通の若草は砂糖が強くボソッとしているが、よもぎ若草は自然の甘さとよもぎの香りを感じて、フワッとしている。」

「よもぎ若草」は甘味が抑えられている分、抹茶はもちろん紅茶やコーヒーにも相性がいいとのこと。

そこで和菓子屋では珍しい光景ですが、紅茶も用意されよもぎ若草と一緒に召し上がっていました。

紅茶にも合うと大好評!

記念撮影をして、「よもぎ若草」のお披露目会が終了です。

彩雲堂 山口社長が語る「よもぎ若草」の展望

――新作「よもぎ若草」への想い

お茶文化を発展させていくことは、当社の使命です。

「若草」を自然豊かな島根の土地の恵みを使って、当時のままに復活するのが長年の夢でした。

実現までに3年を要しましたが、地元関係者の皆様にお力添えをいただき、島根町産のよもぎ粉末を使った「よもぎ若草」が完成しました。

砂糖以外は島根県産で、生産者の顔が見える商品になったと思います。

優しい味と色合いをお楽しみいただけば幸いです。

――大変だったことは?

よもぎの加工には苦労しました。

特によもぎの綺麗な緑色を残すことと香りを残す処理は大変でした。

自然のよもぎを使用するので、収穫は年に1回しかできないことも商品化に時間がかかった理由です。

――「若草」と「よもぎ若草」は今後どうなるのか?

しばらくは並行して販売していきますが、ゆくゆくは「よもぎ若草」だけを販売していきたいと考えています。

和菓子はお茶文化のものだけじゃなくて、若い人にも日常的に楽しむものになってほしいです。

「よもぎ若草」を通して、従来の抹茶という枠だけでなく紅茶やコーヒー、お酒といった様々なペアリングを提案していきたい。

「若草」と「よもぎ若草」を食べ比べた感想

待ちに待った「よもぎ若草」の試食です。

よもぎの香りがして、甘みが口の中に広がります。

おいしいです。

( ^ω^)・・・あれ?若草とどう違うっけ?

若草3個680円
若草3個680円

よもぎ若草3個756円
よもぎ若草3個756円

絶望的な食レポしかできなかったので、従来の若草を帰りに買って食べ比べました。

まず、やはり見た目が違いますね。

「若草」だけを見ていたときはあまり気になりませんでしたが、「若草」はめっちゃ鮮やか。

「よもぎ若草」は、色が深くて自然な色合いと言われて納得する色合いです。

香りは「若草」はほぼ無臭。

「よもぎ若草」は作りたてのほどではないですが、よもぎ餅みたいな香りがします。

食感は、「若草」は衣の砂糖!って感じで、噛むとジャリジャリっとする和菓子!って感じ。

口の水分持っていく系です。

「よもぎ若草」は上品な甘さがフワッと口に広がっていきます。

さらに香りが鼻に抜けて、よもぎの風味を感じることができます。

求肥(お餅部分)は、弾力があってもっちり。

直接インタビューして聞いたとおり違いは感じませんでした。

独断と偏見で感想を言うと、「よもぎ若草」の方が好き!

ただ、値段がちょっと高いのでご褒美の時に買いたいですね。

「よもぎ若草」は紅茶やコーヒーにも合うので、あなたなりの相性がベストの飲み物を見つけてぜひ召し上がってください。

彩雲堂 本店
住所:〒690-0064 島根県松江市天神町124
営業時間:9:00〜18:30
定休日:不定休

彩雲堂様によもぎ若草を提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

島根移住ブロガー(松江市)

『婿養子が結婚条件』の彼女に5年かけて説得され、コンサル会社を辞めて兵庫から島根へ地方移住。「実体験を記録に残し、後悔する移住者を減らしたい」という思いでブログを開設。初めて田舎暮らしをするUIターン者向けに、田舎のリアル・失敗しない地方移住・複業時代の働き方・地方創生などを発信中。地域コミュニティ「山陰ノーコード広場」を運営。

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