【志摩市】真珠店の中の喫茶店で本格ブイヤベース
イワジン喫茶室は賢島駅のフェリー乗り場方面出口の真ん前にあるイワジン真珠店の中に併設されています。
昭和元年に創業されたイワジン真珠ですが、真珠を買われたお客様がイワジン真珠店内から窓越しに見える日本庭園を眺める人が多かったため、喫茶に興味があった当時のオーナーが「こんなに庭を眺める人が多いのならゆっくりくつろいでもらおう」と喫茶室を作られたそうです。
現在は真珠を購入したお客様だけでなく、フェリーの時間待ちに喫茶室を利用するお客様も多いんだとか…。
この喫茶室を目当てに県外から電車で来てランチを食べて帰ったくらい熱狂的なファン(私の友人)もいます。
ぐつぐつと音がするほど熱々な志摩の魚貝を使ったあっさりブイヤベースです。
なぜあっさり味なのか…実は秘密があるのですね。
このプレートは初めにブイヤベースをそのまま飲んでも良し、パンに浸して食べても良しなのですが、シェフのお勧めの食べ方は右上のラタトゥイユをスープに入れてミネストローフ風に、左上のマッシュポテトを入れたらクリーミーに!だそうです。
もちろん小鉢のお料理はパンに乗せても、そのままでもお好みで。お客様のお好きに味の変化を楽しんでいただきたいとの事でした。
ここはやはりシェフのお勧めの食べ方が一番だろうと、初めに熱々のブイヤベースを火傷に気を付けながら食べると、口内いっぱいにイカの風味が広がります。さっぱりとしたお味です。
お勧めのマッシュポテトを入れてみたら塩味がまろやかになり、イカだけでなく、人参や玉ねぎのほのかな甘みを感じました。
お次はラタトゥイユを入れたら、「あ、よく知っているブイヤベースだ!」と感じました。
トマトが入ることですべてに統一感が出て纏まるんですね。
トーストとバケットにはキノコソテーを乗せて食べたり、ブイヤベースに浸して食べたのですが、これも大満足で非常に美味しくいただきました。
志摩の海藻が入ったオムレツも口の中でほのかに磯の香りがしていました。
実はこのイワジン風ブイヤベースランチは志摩S★1グランプリで2位以下を大きく引き離した860票を獲得し、見事グランプリを受賞したランチなのですよ。
食後のコーヒーは少しアメリカンぽい感じですが、香りがよくとても飲みやすかったです。
店内から見える日本庭園です。庭を眺めているとほっとして癒されますね。
店内は4人席が4つ、3人席が1つ、そして大きな木の天板が存在感を放つ10名利用可の大テーブル席があります。
喫茶室の創業は40年前ですが、2018年に改装されています。G7伊勢志摩サミット前にお邪魔した時よりも広々となったように感じました。
ここ、志摩市では真珠養殖を営む人も少なくなり、また近年は珠(核)入れにあこや貝を使わなくなったのでこの貝柱は大変貴重な食材です。
こちらは今回の交通大臣サミットにちなんだ期間限定メニューです。伊勢海老の存在感が凄いですね。
志摩の魚介をふんだんと使ったパスタもおいしそうですね。
と、いうか、以前友人と頼んだ時、美味しかったので、家でジュノべーぜを作る時に真似してシーフートミックスを入れてみましたが、やっぱり全然違いました。シーフートの味もパスタに絡むジュノベーゼのバランスも最高なんですよ。
メニューはランチや各パスタの他にカレーライスやハヤシライス、サンドイッチにホットサンド、デザート、ドリンクなどいろいろあります。デザートの一番人気、ティラミスは甘さが控えめで美味しいと評判です。
店舗入り口の看板も可愛いですね。
2面が入り口になっています。画像の左側が真珠店に面した入り口で、右側が喫茶室に直で入店できる入り口です。
モナコで修業を積んだ岩城シェフの本格的な地元の食材を使ったお料理がリーズナブルなお値段で楽しめるイワジン喫茶室。
賢島にお越しの際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?