【京都市】右京区『太秦』にある京都三珍鳥居『木嶋坐天照御魂神社(蚕ノ社)』の『三柱鳥居』
「蚕ノ社」三柱鳥居
正式な名称を「木嶋坐天照御魂(このしまにますあまてるみたま)神社」といいます。
その名の由来は、境内に蚕をまつる「養蚕神社」があるためと言われている。本殿西に建てられているのは京都三珍鳥居の一つ、三柱鳥居。三つの鳥居を正三角形に組み合わせた形が特徴だ。現在は柵などで囲われているため近づくことはできないが、以前は三方向から拝めるようになっていたという。
渡来人であり、養蚕の技術に優れた秦氏が建立したといわれる。
創建ははっきりしないそうですが、一説に、推古天皇12年(604年)に広隆寺創建に伴い勧請されたともいわれています。
今でも、この京都三珍鳥居である『三柱鳥居』を見にくる人が後を絶ちません。
三本の石柱を島木と貫でつないだ神明型の石鳥居で、正三角形に配置されており、その中央に組石の神座があります。これが宇宙の中心を表すとされているそうです。
今は、水がなく土の上に立っていますが、その昔は湧水がわいており、元糺の池(もとただすのいけ)と呼ばれていました。
下鴨神社の糺の森や糺の池は、この元糺の森と元糺の池がもとになったとも伝わるのですが、下鴨神社も秦氏と関係がある神社になります。
土用の丑の日、この池の水に手足を浸すと、一年間、無病息災で過ごせるといわれ、現在でも毎年、土用の丑の日に人工的に水を満たして禊ぎが行われています。
祭神は次の5柱
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
- 大国魂神(おおくにたまのかみ)
- 穂々出見命(ほほでみのみこと)
- 鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
- 瓊々杵尊(ににぎのみこと)
木嶋社境内の三柱鳥居の方位が稲荷山・松尾山の冬至線、比叡山四明岳・愛宕山の夏至線に関係すると見て、境内の元糺の池に日が差すという構造から、朝鮮半島の日光感精型の信仰に基づく半島系の太陽神(日の御子)とする説もある。そのほか「ミムスビ」という神名から、境内の湧水によって穀物を生成するムスヒの神とする説もある(wikiより)
京都市内でも最古の神社の1つに位置づけられる「蚕の社」の境内は京都の歴史上重要な遺跡であるとして京都市指定史跡に指定されています。
時代劇と木島坐天照御魂(コノシマニマスアマテラスミタマ)神社
東洋のハリウッドと言われた「太秦」にあるため、多くの時代劇などで使われてます。
時代劇で使われるときは町娘が恋人や家族を案じてお百度、などというシチュエーションが多く、「高津商会」も小道具などで関わっています、『銭形平次』『暴れん坊将軍』などでも娘を連れだったシーンなどが撮影されています。『お祭り銀次捕物帳』では朝になると元糺の池で顔を洗ったりしています。
『鬼平犯科帳』や『京極夏彦「怪」』などの撮影でも使われたり、ロケ地として庶民的な雰囲気のなかにある神秘的な雰囲気が好まれるようです。
嵐山や太秦エリアを散策されるときにおすすめの場所です!
蚕の社(木島坐天照御魂神社)
住所:京都市右京区太秦森ケ東町50-1
電話:075-861-2074
境内参拝自由