女性の化粧時間の長さ、その神秘を探る
ドラマや映画、物語などのワンシーンで、夫婦や恋人同士が出かける直前、女性の化粧がなかなか終わらずに、男性がしびれを切らすという場面を良く見かける。概して男性においては女性の化粧時間が長く感じられ、その長さに理解が出来ない現実を表しており、違和感なく受け止められている。
それでは実際に、女性は化粧(メイク)にどれほどの時間をかけているのだろうか。毎日のように化粧をする場面として朝を提示し、女性の朝の化粧時間を女性自身、そして「男性が想像する、把握している『女性の朝の化粧時間』」を答えてもらった結果が次のグラフ。ドクターシーラボが2009年6月に発表した、10代から50代の男女に尋ねた調査結果を基にしたものだが、意外な結果が出ている。
パッと見で分かるように、女性(赤)の回答率は短い時間帯、男性による推測(青)は長めの時間帯に回答が集中している。「15分以内」で仕切って累算すると、女性自身は68.6%に達するが、男性の推測では29.6%に留まっている。また「20分超」は女性で12.1%のみなのに対し、男性は44.8%も居る。さらに各時間区分の中央値を基に概算平均を出したところ、女性は12.8分・男性は20.8分となり、8分もの差が生じている。
回答男女間には何の関係も無いことから、たまたま回答女性に化粧時間が短い人が集まり、男性は相方の化粧時間が長い、あるいは「女性は朝の化粧時間が長い」とのイメージを抱いている人が集まった可能性はゼロではない。しかしその可能性よりも、むしろ「待たされる側(男性)は時間を長く感じてしまう」と考えた方が道理は通る。
男性諸氏は機会があれば、一度女性の化粧時間を計ってみてはどうだろうか。もちろん女性には気が付かれないように。自分がどれほど思い違いをしていたか、あるいは思った通りであったかが分かるに違いない。
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