アップル、新OS「ヨセミテ」発表!
日本時間で本日(2014/06/03)、アップルはWWDCという開発者会議で、新OS「ヨセミテ」OS X 10.10を発表した!現、OSの「マーベリックス」に引き続き、ヨセミテ公園のある「ヨセミテ」が命名された。MacOSは今まで、ネコ系動物の名前を愛称にしていたが、ついに猫系動物の強そうなのが枯渇してしまったからだ(笑)。さて、今回の新OS「ヨセミテ」の魅力を一言で言えば、「使い心地の向上を目指した」と言えるだろう。まずは、iOSで施された「フラットデザイン」を踏襲してきた。
Apple.comのサイトでもWWDCのキーノートの全模様が公開された。130分にもおよぶ長いプレゼンテーションだが、半年先の未来を感じることができる。
http://www.apple.com/apple-events/june-2014/#
「コンティニュイティ」という連続性
今回の機能の特徴は、すべてにわたる「コンティニュイティ」という連続性に代表されると感じた。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスとの親和性だけでなく、継続した作業を、あたかも連続して行えるというシームレスな環境構築だ。MacOSとブラウザのSafari、そしてiOSに至るまでのApple製品ならではの連続性が向上している。
iOSとMacOSの連携は、待望の機能といえるだろう。
さらに、Macのサファリで見たサイトの電話番号を選ぶと、iPhoneが電話をかけ、Macのスピーカーとマイクで電話することもできる。あたかも、ブラウザの電話番号に電話がかかるという機能はアップルならではのまさに「コンティニュイティ」を代表する機能だろう。
また、ブラウザのサファリからのキャプチャ画面へのコメントや手描き補正機能など細部にわたりユニークな仕様が施されている。
機能の向上だけでなく「使い心地」をデザイン
今回の特徴は、iPhoneなどの電話機能をMacOSでもシームレスに使えるなどの機能も目立つところだが、最大の特徴は、使い心地にこだわったデザインといえるだろう。スペックに現わしきれない、ユーザーインタフェースの改善だ。ファインダーの随所に、大げさでない、わずかなトランスペアレンシー(透明化)を施し、下に隠れているファイルの「気配」を感じさせてくれる。そう、あくまでも現作業の邪魔になるないファイルのエッヂ側だけを強調して透明処理しているのだ。このわずかな使い心地が、ユーザーの何十時間もMacに向かう作業を心地よくサポートしてくれることだろう。マイクロソフトには、このような細部にこだわる発想があっても、カタチにすることはなかった。優先順位が低かったからだろう。
また、今回の、ファインダーメニューの「ダークモード」などは、シンプルな機能だけど、メニューを黒くしてくれるだけで、クリエイティブな作業の妨げにならない。
日本語では、あまり意味がないかもしれないが、メニューバーの英字フォントもかなりシンプルで洗練された。
ゴージャスになったゴミ箱(笑)だけは、少しいただけないかもしれないが、今回のデモでは、ゴテゴテしていない、クリーンでシンプルなデスクトップの土壌が形成されることとなった。
あくまでも、まだベータ版のリリースだが、この機能を活かした開発者たちがOSリリース時に合わせてアプリもソフィスティケートさせてくることに期待したい。