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【京都市】2023祇園祭前祭山鉾巡行に15万人の人出「動く美術館」に感動した! 豪壮華麗な辻回しも!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 2023年の祇園祭は4年ぶりにすべての神事が催行されています。ハイライトとなる山鉾巡行は、2023年7月17日の午前9時に長刀鉾を先頭に、四条烏丸から始まり、四条堺町で巡行順を確認する「くじ改め」が行われました。河原町御池から新町御池に設けられた特別観覧席は、11,128席。

 チケットぴあや各コンビニでも販売された観覧券の当日券の販売はなく、一般席、まなび席とも数日前には完売となっていました。京都府警本部の発表によると13時現在、15万人の人出となり、京のメインストリートの御池通や四条通、烏丸通、河原町通の沿道は人であふれかえり前も見えないほどとなりました。

 河原町四条、河原町御池、御池新町では、方向転換する際に、豪快な「辻回し」が行われました。長刀鉾を先頭に1番くじを引いた 山伏山が次を巡行し、以下全体で23基が巡行しました。通年より巡行時間が遅れたため、特別観覧席の観客は待ちわびていた様子でしたが、生き稚児が乗る長刀鉾が現れると、一斉に「おー」と声を上げ、拍手が沸き起こりました。

 コンチキチンの祇園囃子が夏空に響きわたり、豪華絢爛、まさに「動く美術館」が次々と訪れる眺めは壮観でした。埼玉県から来たという田村義直(36)さんと美里さん(33)夫婦は、「販売開始の6月6日にはすぐにチケットを押さえて、初めて参加しました。こんなに間近で見れて感動しました」と話されていました。

 2023年前祭では、〇長刀鉾を先頭に →1番くじを引いた 山伏山が次を以下→ 3白楽天山→ 4芦刈山→ 5☆函谷鉾 → 6 郭巨山→ 7四条傘鉾 → 8木賊山→ 9鶏鉾→ 10油天神山→ 11 孟宗山→ 12霰天神山 → 13 菊水鉾→ 14 保昌山→ 15綾傘鉾 → 16太子山→ 17 月鉾→ 18 伯牙山→ 19 蟷螂山→ 20 占出山→ 21〇放下鉾 → 22〇岩戸山 → 23〇船鉾(〇くじ取らず)の23基が巡行しました。

 後半に、かまきりと御所車の車輪が動く、祇園祭の山鉾としては、唯一のからくりが施されている蟷螂山が通るとかまきりの羽が広がるたびに「わ~」と歓声が上がりました。最後の船鉾はやはり堂々として圧巻でした。

 山鉾巡行が終わると17日の夕刻からその八坂神社で神幸祭が行われ、中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿が八坂神社から氏子地区を回り、御旅所に向かいます。7月24日の後祭では、橋弁慶山、南観音山、浄妙山、八幡山、鯉山、北観音山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、鷹山、大船鉾の11基が巡行します。ぜひそちらにもお出かけください!

祇園祭山鉾連合会(外部リンク)京都市中京区山伏山町 554 

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。京都西山郷土史研究家。FMおとくに86.2Radio BoozeK 「京都西山サイコー」パーソナリティー。四国から大阪の元地方紙記者。京都の観光ガイドをしながら京都時空観光案内2025(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全23巻や「やさぐれ坊主京を創る・前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)、「桂女恋唄・京都西山山麓西岡36人衆の物語」をはじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。竹の街京都から発信します。

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