「露出よりも個性を出せる」。“海開き”韓国で今、人気のスイムウェアとは?
夏の接近を感じる6月に入り、韓国・釜山(プサン)では早くも“海開き”が行われた。釜山の海雲台(ヘウンデ)ビーチ、松島(ソンド)ビーチ、松亭(ソンジョン)ビーチが6月1日にオープンしたのだ。
同日の海雲台の気温は26度とそれほど高くないが、『聨合ニュース』によれば早くも「外国人たちが日光浴を楽しんでいる」そうだ。
アイドルのトレンドはラッシュガード
そんな韓国のビーチでは近年、ビキニではなくラッシュガードが流行っている。説明するまでもないかもしれないが、ラッシュガードとは長袖ジャージのような水着のことで、よくサーファーなどが着ている。
ファッションリーダーと呼べる韓国女性アイドルたちがラッシュガード姿を披露するケースも増えた。
(参考記事:【画像あり】韓国アイドルたちのセクシートレンドは、水着ではなく“ラッシュガード”!!)
実際に、韓国メディア『マネートゥデイ』によれば、韓国国内のラッシュガード市場は2014年300億ウォン(約30億円)ほどだったが、2015年1000億ウォン、2016年1600億ウォンと急成長しており、「今年は市場規模が3000億ウォン台に上るという展望も出ている」という。
そんなラッシュガード人気は、ラッシュガードを販売するメーカーの株価にも影響を与えているようだ。
人気女優がモデル、メーカーの株価上昇
例えば、市場占有率15%で韓国の「ラッシュガードNO.1メーカー」(『韓国経済』)とされるBARRELは、夏に向けて株価が上昇している。
同メーカーは、人気女優でスタイル抜群のコ・ジュンヒを全面に出してラッシュガードを宣伝しており、その評判も上々らしい。
BARRELの株価上昇について投資専門家は、『韓国経済』に「サーフィン人口が2014年の1万5000人から昨年4万人に増加し、海水浴リゾート地である東南アジアを訪れる人も同期間で350万人から500万人に増えた」「ウォータースポーツ人口が増えれば、運動と相性のいいラッシュガードの需要もますます上がる」と解説していた。
韓国では“ 2000万人出国時代”と呼ばれるほど海外旅行者が増えているのだが、サーフィンやスキューバダイビングを目的に東南アジアに訪れる人が増えているわけだ。
ビキニ人気は低迷?
そんなラッシュガード人気の一方で、ダメージを受けているのはビキニだ。日本では今週、“韓国女子ゴルフ界のセクシークイーン”アン・シネのビキニ姿写真集が話題になったりもしたが、韓国ではビキニよりもラッシュガードのほうが話題となる。
(参考記事:アン・シネがゴルフウェアを脱いだ!! “水着”で証明したセクシークイーンのボリューム感)
韓国で五指に入るオンラインショップ「11番街」でも、ラッシュガードの売り上げ(4月1日~5月20日)は昨年同時期より21%増だが、ビキニの売り上げは9%減少している。
同じくオンラインショップ「ロッテドットコム」でもその傾向は同じようで、昨年の販売量の比重を見ると、ラッシュガード57%、ワンピース水着24.2%、ビキニ18.4%だったとのことだ。
関係者は「最近はビキニよりもラッシュガードのほうがファッションアイテムとして認識され、露出よりもデザイン、カラーなどで個性を出せる製品の人気が高い」と説明していた。韓国では水着の人気アイテムとなっているのは、ビキニよりもラッシュガードというわけだ。
実際、この時期に発売されるファッション誌などでも、ラッシュガードのグラビアが目につく。
ファッション&カルチャーマガジン『Dazed & Confused』6月号では、MAMAMOOのファサとソラがラッシュガード姿を披露していた。
(参考記事:人気アイドルの「大胆セクシー」な水着姿!! MAMAMOOファサ&ソラの最新グラビア)
ファッションでも流行でも日本と韓国はどこか似ているようで違うところがあるが、ラッシュガードとビキニの人気は対照的なようだ。
いずれにしても夏に向けて、ラッシュガードの新商品が続々と出ている韓国。“海開き”が行われたことで、その勢いはますます加速していきそうだ。