【南アルプス市】棚田の中の古民家カフェ〜美しい日本の原風景とおいしい食事がありました〜
今年の6月、南アルプス市の中野地区に一軒の古民家カフェがオープンしました。その名は、ワインとむしパン「月晴れる」です。同店は、ワイン愛好家にとっては有名な南アルプス市のワイナリー「ドメーヌヒデ」が手がける古民家カフェです。
カフェの入り口には控えめな看板。中野地区と言えば、石積みの棚田の景観で知られ、地区内には以前ご紹介しました梅沢さんの730HONEYやFuji Tanada Barがあります。また、広域農道を挟んで下の地区にはメイフラワーズさんが在ったりと、長閑な日本の原風景の中に素晴らしい活動をされている方々が集まっている地域でもあります。
カフェ入口からの景色。駐車場は更に上って建物の裏手になります。
駐車場入り口の看板です。富士川西部広域農道(ウエスタンライン)から西に上って行きますが、道は狭く地域の方々の生活道路でもあるので、通行の際にはゆっくり安全運転でお願いします。
カフェ入口から敷地内に進むと、築100年の古民家をリノベーションした店舗が在ります。元は漢方医だった方の家だそうです。
店内は座敷席中心で間仕切りのない広々とした空間です。
テーブル席もあります。足腰の弱い人に座敷って厳しかったりします。
筆者は窓辺の開放的な席。
春先から初夏にかけて、ガラスを開放した状態を体験したいですね。すごい開放感と心地良い風を感じられそうです。
ランチタイムということで、筆者はずーっと食べたかったカレーをいただきます。季節によって野菜が変わるので、季節毎に違った味を楽しめるのも嬉しいですね。
月を象った盛り付けが素敵です。最近はカレーには肉よりも美味しい野菜が合っていると思うようになってきました。ルーはスパイシーでありながら辛さ的には誰でも食べられる程度で、素材の旨みがしっかり煮込まれている印象でした。さつま芋をはじめグリル野菜も野菜に旨味がギュッと詰まって美味。量的に少し物足りないかもと思いましたが、ゆっくりと味わいながらいただくと十分に満足できました。
店内には薪ストーブ。今日は窓辺席で、日差しが暖かだったので恩恵には預かりませんでしたが、やはり雰囲気もあって良いですね。
元は薬部屋だったところが今ではワインセラーになっているのは流石です。
有名ワイナリー運営のカフェなのでワインもとても興味があるのですが、筆者はアルコールを控えている身なので、いつか腰を据えてゆっくり飲む機会があればと思います。
もう一つの看板商品むしパン。お会計の際に購入。米粉と厳選素材で使られていて、もちもち食感と控えめな甘さやしっかりとした素材感は、老若男女問わず受け入れられるのではないでしょうか。
お会計後、庭を少し散策。フェンスの下あたりが中野の視点場で、筆者もよく写真を取っている場所です。
霞に浮かぶ富士山が素敵です。手前の石の山は月を象っていますね。青々とした季節や黄金色をした季節はまた格別の景色でしょう。
今年の6月にオープンした同店。週末の営業で、筆者の休みと時間帯的にタイミングが合わず、ようやく念願叶っての来店でしたが、店舗も料理も思っていた以上のクオリティで嬉しい結果でした。美しい棚田が広がる地域にオープンした古民家カフェ。素材や製法を拘り抜いたワインとむしパン、そして料理。気軽に立ち寄れる立地ではありませんが、それでも訪れてみる価値は間違いなくあると思います。