女性藝大生が一人で作った本『昆虫交尾図鑑』の絵がパクリだとネットで話題になり炎上中
東京藝術大学デザイン科3年の女性が一人で描いて作ったとニュースになった本『昆虫交尾図鑑』のイラストが、じつは他人が撮影した写真を元にしたパクリではないかとネットで話題になり炎上しています。
女性の藝大生が一人で作った「昆虫交尾図鑑」。作者の長谷川さん登場!(Excite Bit コネタ) - エキサイトニュース(1/4)
女子藝大学が描いた「昆虫交尾図鑑」が写真のトレースではないかと話題に - NAVER まとめ
なお、先日『東京新聞』が特定秘密保護法案に反対する団体による替え歌『ひみつの安倍ちゃん』がネットで出回っていると嘘をついてましたが、本件の方は間違いなく出回っており只今絶賛炎上中です。
写真の模写でも著作権の侵害
ネット上では「トレース(写真の線をなぞって写し取る行為)だ」と指摘されていますが、写真を見て描いているので正しくは模写だと思われます。
しかし、模写だとしても公益社団法人日本写真家協会によると著作権(複製権)の侵害にあたると告知されています。
実際に、アマチュア写真家が撮影した写真を許可を得ずに水彩画に模写してポスターに掲載した『八坂神社祇園祭ポスター事件』では、著作権侵害だとして発注元や出版社に対して賠償命令が下されています。
平成19年 (ワ) 1126号 損害賠償請求事件|著作権判例データベース
著作権者は出版社に出版差し止めと謝罪文の掲載を要求
一連の騒ぎを受けて、パクラレ先の写真とみられるウェブサイト『虫ナビ』や『KabuKabu』を運営する築地琢郎さんも、出版元の『飛鳥新社』に出版差し止めと謝罪文の掲載を求める文書を送っています。
この炎上事件がどうなるかは週明けの進展を待ってからになるでしょうが、本の著者の過去の発言やブログ記事なども掘り返されており、しばらく燃え続けそうな気配を見せています。
最近はイロイロと“表現”を頑張る若者が増えてきていてそれは良いことだと思いますが、お金儲けをするのであれば権利関係には気を配っておきたいものです。や、べつにお金儲けてなきゃ何しても良いってわけでもないですけどね。