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トナカイさんへ伝える話(143)暇空茜さんの訴えが棄却される→提訴時はあんなに盛り上がってたのに…

小川たまかライター
2023年8月24日・筆者撮影

 暇空茜こと、水原清晃氏が訴えを棄却されました@東京地裁中目黒庁舎、8月24日。

 一体なんの訴訟? Colaboと関係あるの? など、この件についてよく知らない人にもわかりやすいようにまとめてみました。

ざっくり言うと……

・暇空さんがYouTubeの中で一般社団法人Colabo代表の仁藤夢乃さんの画像を使う

・画像の著作権者である「のりこえねっと」が著作権侵害の申し立てを行い、2件が受理される(2022年12月19日)

・暇空さん側が、この申し立ては虚偽であり不法行為だとのりこえねっとを訴える(2022年12月23日)

・のりこえねっと側、著作権を持つことを証明

・暇空さん側反論なし

・裁判所は著作権がのりこえねっと側にあると認め、暇空さんの訴えを棄却(2023年8月24日)

 ネット上の一部では、そもそも著作権侵害ではないとか、のりこえねっとに著作権がないのに不法な申し立てをしたんじゃない? のりこえピンチだね!……というような内容がまことしやかに語られ大盛り上がりでしたが、あっさり棄却でした。

 暇空さん自身も約2カ月前のYouTube動画の中で棄却を予想しており、関係者の中では判決を聞く前からほぼわかっていた結果でした。暇空さん側の反論がなかったからです。

 裁判所前で弁護士さんたちが持っている紙に「のりこえ勝訴」ではなく「暇空茜敗訴」とあります。のりこえさん側にしてみれば、勘違いで裁判を起こされた結果、それが勘違いと認められただけなので、プラスでもないし……って感じなんじゃないかなあ……と思います(個人の感想です)。

 なお、のりこえねっと側は、暇空さんを著作権侵害で提訴しています(2023年7月)。

 ここでいったん、暇空さん有利を予想していた弁護士の方の過去ツイートを振り返ってみたいと思います。

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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