【覚えておきたい洗剤知識】浴室の床が黒ずむ原因と除去方法
浴室の床が黒ずんだり、水はけがわるくなったり。
軽度な汚れであれば、お風呂用洗剤でこすればキレイになりますが、年月が経つとしだいに落ちにくくなってきます。
転居したてや新築のころは真っ白だった浴室も、2〜3年。4年5年経つうちにどうしてもくすんできてしまいます。「なんだか、浴室の床のトーンが暗くなったような…」「なんだか水はけが悪くなったような…」それは見間違いや思い出美化ではなく、実際に黒ずみやくすみ、水はけ能力の低下が発生していると見て良いでしょう。
浴室の床が黒ずむ原因
黒ずみが発生する原因と、水はけ能力が落ちる原因は同じところにあります。それは床の上に残った水滴に混じった皮脂や石鹸カスなどが、徐々に床に蓄積してしまうため。
最近の浴室の床は、水を弾き、目地にそって水を排水する特殊なパターンで、水残りを防ぐ構造にはなっているのですが、それでも完璧ではありません。
たとえば、TOTOの「ほっカラリ床」の場合、床の上に落ちた水は親水状態となり、床の溝に沿ってゆっくりと引いていきます。これにより、風呂上がり後でも床の乾きが速いのが特徴です。しかし、床面や溝に皮脂や油分(トリートメントの成分)などの汚れが付着することで排水性能が落ち、水はけが悪くなっていきます。
水自体に含まれるミネラル分も曲者です。水が貯まり、乾燥することでミネラル分がミルフィーユのように幾層にも汚れ成分を閉じ込めてしまい、余計に汚れが落ちにくくなります。その結果、
「水が排水できない→乾かない→汚れが残る→黒ずむ→排水がさらに悪くなる→カビも発生してくる」
といった悪循環が発生するのです。僕らはこの輪廻を断ち切らねばなりません。まとめます。浴室の床が黒ずむ原因は…
- 皮脂や石鹸カス、油分が残る
- 水に含まれるミネラル分が蓄積する
- 排水能力が下がり、汚れが残り続ける
浴室の床をリセットするには「浴室用クレンザー」
床面に皮脂や油分残り、テカリが発生。
これが掃除前の我が家の浴室です。日常的なメンテナンスとして推奨されている、浴室用洗剤を使ったブラシでこすり洗いを定期的に行なってきましたが、築5年目あたりから排水能力が落ち、床の白さも失われてきました。現在はクリーム色のような色ですが、本来はちゃんとしたホワイトです。
この状態を改善するには、床面に蓄積した汚れを完全に除去しなくてはなりません。
一般的に、酸性の皮脂汚れにはアルカリ洗剤、ミネラル分除去には酸性洗剤が適しています。人によってはオキシクリーンでのオキシ漬けなどで洗浄している方もおられますが、複数の汚れが入り混り、付着(固着)したこの状態を手っ取り早く正すには、「浴室用クリームクレンザー」での研磨が効果的です。
「おふろのルック みがき洗い」は、プラスチックなどにも利用できる、浴室用クレンザー。研磨材として、硬度の高いアルミナ系鉱物(アルミナはモース硬度9)と、炭酸カルシウム系鉱物(炭酸カルシウムはモース硬度3)。硬度の高い研磨剤も含まれていますが、粒子の大きさは10ミクロン以下となっていて、浴室の材質を傷つけにくくなっています。
また、界面活性剤も含まれていて、こちらは洗浄力と共に傷つき防止の効果もあるので、浴室の床掃除という利用シーンを考えると、よほど力を入れてこすらなければ傷の心配はないでしょう。
これで磨き上げるとどのくらい変わるのか? という実験を動画として投稿しているので、そちらを御覧ください。
こうして磨き上げた部分を切り出してみました。
磨いた場所は皮脂や蓄積したミネラル分などの黒ずみが除去され、テカリが無くなりました。これにより親水状態も復活。水はけも良くなり、今後の黒ずみも防ぐことができます。同様のお風呂床の黒ずみや、色の変化に悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
なお、「浴室用クリームクレンザー」での掃除はやりすぎ注意。半年に1度程度で十分なので、まずはカビや汚れが目立ち始めるこの季節にどうぞ。
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