中高校生がサイバー犯罪に手を染める!?
今年、奇しくも「サイバーセキュリティ月間」である2月に入り、マルウェア(コンピュータウイルス)を所持、悪用することで、高校生が連続して書類送検されています。これは珍しい事ではなく、特にここ数年、マルウェアの所持や販売、悪用で、中学生、高校生が数多く、補導や書類送検されています。
彼らに対して、「ハッキング能力に優れた人材」と評価をしたり、「将来を期待する」という一部の意見を見かけますが、これは非常に危険です。まず、マルウェア(ウイルス)を扱うぐらい、その気になれば誰でも扱えると言って過言ではなく、中高校生どころか、小学生が扱ったとしても珍しい事ではありません。誰も知らなかった脆弱性(システムの欠点)を発見したり、まったく新しいマルウェアを開発できる能力があれば別ですが、ネットでマルウェアを探して扱うぐらいは容易にできることなのです。ナイフを違法に手に入れ、振り回したことと変わりがありません。この送検された本人はもとより、同じようなことを考えている人たちを勘違いさせて、犯罪に手を染めさせてはなりません。
犯罪に巻き込まれないためのスマホやSNSの利用法といったルールやマナーを教える事も大事ですが、同じようにネット社会の論理教育も必要であり、前者と同じように、出来るだけ早い時期、つまり小中学生から必要です。ネットで何が出来るのか、それを悪用するとはどういうことか、そしてそれが社会に対してそれだけ被害があり、許されない事であるかを教えなければなりません。