Appleが、手足のついたiPad『テーブルトップ・ロボティクス』を開発中?
KNNポール神田です。
Broomberg誌のマークガーマン記者が、ユニークな記事を書いている。
これは、なにやら聞きずてておけないニュースだ。
気になるキーワードがとても多いのだ…。『テーブルトップ・ロボティクス』
『高価』『数百人の開発チーム』『ロボットアームを使って』『アクチエーター』
いったい、Appleは、いったい何を創ろうとしているのだろうか?
すでに、Google『home』や Amazon『Alexa』のように、Appleも『HomePod』を発売している。
https://www.apple.com/jp/homepod/
GoogleやAmazonは、ネットワークで連携できるキットを多く販売しており、ある程度の経済圏を形成している。AIがそれらの市場にもっと浸透してくると、連携できる機能は非常に大きく期待もできる。
しかし、常にAppleはそれらの『スマートスピーカー』のムーブメントから、一足も二足も遅れをとってきている。AppleのAIの『Siri』もその要因のひとつだ。
AppleのAIである『Apple Inteligence』も英語圏ではある程度の評価がえられそうだが、日本語に関してはあまり期待できそうでない。
■『AIスマートスピーカー』の延長ではなさそうだ
筆者は『スマートスピーカー』と呼ばれる市場カテゴリーに『ディスプレイ』が付随してくることによって、限りなく『次世代型テレビ』のデバイスに近づいてきたと日々、感じている。
現在の『テレビモニタ』と『HDMIケーブル』で繋がれた『ネットデバイス』は、あくまでもテレビモニタを活用した『コンテンツ視聴』がメインであるが、確実に『放送と編成型』の『テレビ』を凌駕してきている。
『TVer』でも、『パリ五輪』のマイナースポーツもダイジェストでコンパクトに知ることができた。テレビで競技を録画しても視聴する時間は膨大にかかるが、ほんの数分で視聴することができた。これは非常に『タイパ』の良い体験だ。
これらがもっと、『スマートデバイス』として、家中のディスプレイやスピーカーをコントロールできればと願うばかりだ。
ある程度、『ノーコード』でカスタマイズできるので、『OKグーグル、おはよう』と
呼びかければ、今日の予定と天気とニュースを読み上げてくれたりするのは、日々のルーティーンとして活用している。
料理していても『アレクサ、15分後にアラーム』とすれば、調理時間の終わりを教えてくれる。他にも、『◯◯◯は、英語でなんという?』ような質問にも答えてくれる。これらに自分の好みや趣味、などをもっと学習させることによって、『スマートな家庭教師』になる未来は見えている。
今までは、単なる人間のその場の欲求に答えるスマートさしか持ち合わせていなかったが、これからは、そこに『AI』のレイヤーがかさなってきた。
たとえば、3ヶ月後に資格試験を受験するとするならば、それに対しての取り組みのスケジュールをAIが提案し、それを認めると、週間スケジュールに落としこまれ、家の中の空き時間に試験の問題が提供されたり、進捗の確認として、合格率などが表示されるなどをして、人間の行動の可視化やモチベーション維持など、ダラダラしている時間においての最適な過ごし方の提案など、家庭教師や親の変わりを勉めてくれれば、塾に通う必然性もなくなってきたりする。
そんな進化を予期してはいたが、ロボティクスで、腕がつくというのは驚きだ。
■ホームロボティクスのマネージメントデバイスの可能性?
記事には、『ディスプレイを動かすアクチエーターのような機能』と紹介されているが、実際には、そんな機能はほんの一部でよいと思う。
むしろ、ルンバのような掃除ロボットや、自動での鍵ロックや、空調との連携、最適な電気料金となるような、複雑なマネジメントができる、遠隔ロボットデバイスは欲しい。
遠隔地の離れたところでも、ホームセキュリティなどの機能は現在でもあるが、クーラーやWi-Fiのリスタートができても、元のブレーカーボックスのオンオフまではできないので、台風で、停電のような時には対応が難しい。
物理的なスイッチが停電などでブレーカーが落ちた時などに、WiFiルーターなどもふくめて、ロボットアームが再起動してくれ、カメラで管理できるようなIoTデバイスで、物理的に動いてくれるのであれば、スマートスピーカーが『ホームロボティクス』へと進化してくれそうに思う。
『テーブルトップ・ロボティクス技術』への期待
少なくともAppleのエンジニアが数百人単位で稼働してきた『AppleCar』のようなプロジェクトが誕生したというニュースにまた、数年後の製品化が楽しみになってきている。
Appleは需要が探ってから供給をするタイプではなく、理想の需要を見越して供給をする会社だ。どんな理想の需要をイメージしているのかも気になる。