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【東京都北区】田端文士村記念館「芸術村のお住居拝見 アトリエでの創作風景と暮らし」の見どころは?

しかのいえ地域ニュースサイト号外NETライター(東京都北区)

JR田端駅から徒歩約2分、田端文士村記念館で企画展「芸術村のお住居拝見 アトリエでの創作風景と暮らし」を開催中です。

この展示は開館30周年記念するもので、新収蔵の作品を始め、芸術家の暮らしぶりがわかる内容の展示となっています。

見どころは大きく分けて3つ。1点目は画家・小杉放庵の「一閑人」を含む選りすぐりの美術作品が展示されていること。2点目は彫刻家・吉田三郎のアトリエの現場写真を飾り、そこに写っている彫刻の現物を展示・解析していること。3点目は芸術家たちの住まいや暮らしぶりを紹介していることです。

田端は明治末期から昭和にかけて、上野の東京美術学校(現・東京芸術大学)に近かったため、多くの芸術家が暮らしていたそうです。今回の展示は、住まいやそこで生まれた作品が同時に観られ、田端芸術村をより立体的に体験できる内容となっています。

他にも岩田専太郎、板谷波山と堆朱楊成、山田敬中などの作品や関連の展示があり、見ごたえ十分でした。

館内の写真撮影ができないため、文章でのご紹介になりますが、展示会場の中ほどに置かれた、明治時代の田端付近を描いた伊藤晴雨の絵は、当時の様子がわかり興味深かったです。川が流れ畑もあり農村のような風景でした。職員の人によれば普段は「大久寺」というお寺に所蔵されているそうですから、見られるのは貴重な機会かもしれませんよ。

開館時間は10時~17時(最終入館時間は16時30分)。入場無料で2024年5月26日までです。

この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

【スポット情報】
◆田端文士村記念館
 東京都北区田端6丁目1−2

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都北区)

親子四代、東京都北区暮らしです。2019年から自宅の一軒家を「住み開き」しつつ、「しかのいえ」というスペースを運営しています。地元である上十条の街で日々を過ごしつつ、近隣で見聞きしたニュースや、街の変化のことなどをお届けいたします。

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