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【神戸市兵庫区】朝ドラ「らんまん」のモデル、牧野富太郎ゆかりの地が神戸にも!

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

神木隆之介さんが主人公・槙野万太郎を演じている NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」が始まりましたね。この主人公のモデルとなったのが、「日本の植物分類学の父」と称される牧野富太郎です。牧野富太郎は、94歳という長い人生の中で、神戸を拠点に活動をした時期もありました。その地を先日訪ねてきましたのでご紹介します。「らんまん」の放送開始に合わせて、展覧会やスタンプラリー、ツアーなども開催されますよ。

最寄りの市バスの停留所は「上沢4丁目」。神戸市営地下鉄の上沢駅か湊川公園駅から5分ほどのところ。このバス停の前の兵庫日産の西にあるコインパーキングの角を山側へ。

マル井パン上沢店を見ながらまっすぐ進みます。

突き当りを右折。地図を見ると、左折したほうが近そうですが、左からは行けませんので、右折です。

ここで左折し・・・

左のほうに進んでいくと・・・

ありました!
ここです。牧野富太郎ゆかりの場所、「牧野富太郎植物研究所跡」です。

牧野富太郎にちなむ植物、クロガネモチの説明プレートがあります。

ここが、牧野富太郎植物研究所があった場所です。

文久2(1862)年、高知県で生まれた子供の頃から植物好きだった牧野富太郎は、東京で植物研究に没頭していました。大正5(1916)年、研究に必要な資料や文献集めの為に借金をしてしまい、経済的に困窮した富太郎は、採取した植物標本を売ることに。それを知った神戸在住の美術品収集家で富豪の池長 孟(いけながはじめ)が、援助を申し出ました。

援助には、標本を収容する植物研究所の設立することも含まれ、当時兵庫区会下山にあった「正元館(しょうげんかん)」を研究所とすることに。その研究所があったところがまさにこの場所なのです。

事の経緯が詳しく書かれています。
当初は、「池長植物研究所」と称し、大正7(1918)年に開所式が行われました。

朝ドラ「らんまん」のことを報じる新聞記事も貼られていました。

ん?コレはなんだろう?

牧野富太郎が研究活動の為に、神戸滞在時の宿にしていた「会下山館」の門柱として使われていたものだそうです。この宿も池長 孟が建設したとのこと。阪神・淡路大震災で被害を受けるまでは会下山町2丁目にありました。

「牧野富太郎植物研究所跡」があるのは、会下山小公園。階段を上がると、こんな見晴らしのいい展望台もあります。

上から「牧野富太郎植物研究所跡」を見たところです。

隣には大きな会下山公園もありますが、こちらは会下山小公園です。訪ねる際はお間違いなく。

今回の「らんまん」の放送開始に合わせ、様々な関連事業が行われます。

展覧会

2023年4月15日(土曜)~7月30日(日曜)(8時30分~18時)、兵庫区役所1階 多目的コーナーで「牧野富太郎と池長植物研究所展」が開催されています。
是非こちらも併せて訪ねてみましょう。

観光マップ公開

観光マップ 兵庫区歴史さんぽ道「湊川新開地・会下山~植物学者・牧野富太郎ゆかりの地を訪ねて~」も公開されています。こちらからご覧ください(PDF)

ツアー実施

2023年7月4日(火)には、「神戸の牧野富太郎を巡る~研究所跡とゆかりの植物を訪ねて~」というランチ付きのバスツアーを実施。

催行人数:15名~18名・料金:お一人様 8,900円
詳細はこちらをご覧ください

牧野富太郎ボタニカルスタンプラリーの開催

2023年4月15日(土)~7月30日(日)の期間、牧野富太郎ゆかりの地を巡るデジタルスタンプラリーを開催。牧野博士の足跡を感じることができる周遊コースを、アプリを使って巡るデジタルスタンプラリーで、スタンプを集めてアンケートに答えると、抽選で素敵な賞品が当たります。詳細はこちらを

牧野富太郎ゆかりの地は、神戸にもう一つあります。それが「六甲高山植物園」。昭和8年に牧野富太郎の指導のもと開設されました。
「牧野富太郎植物研究所跡」と「六甲高山植物園」を訪ね、神戸との関わりを知ると、「らんまん」の主人公がより身近に感じられるようになりますよ。

基本情報
名称:牧野富太郎植物研究所跡
住所:兵庫県神戸市兵庫区会下山町2丁目11
アクセス:神戸市営バス 上沢4丁目停留所から徒歩約6分、神戸市営地下鉄上沢駅、湊川公園駅から徒歩約12分。

駐車場はないので、公共交通機関でお越しください。近くにはコインパーキングもあります。

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WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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