Yahoo!ニュース

一発勝負の5位決定戦 ロハス(元阪神)が抑えのグァンヒョンから決勝逆転3ラン<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
メル・ロハス・ジュニア(写真:kt wiz)

10月1日のKBOリーグは今季の公式戦最後となる1試合、そしてポストシーズン進出権をかけた同率5位の2チームによる「5位決定戦」が行われた。5位決定戦の実施はリーグ初。

KTウィズとSSGランダーズの5位決定戦は、KTが逆転勝利しワイルドカード決定戦進出を決めた。

試合はKTが初回に2番のメル・ロハス・ジュニア(元阪神)の左中間へのソロで先制。追うSSGは3回表にタイムリーで1点を返すと、5回に2死からの連打の後、3番チェ・ジョンのセンターへの適時打で2-1と勝ち越しに成功した。

さらにSSGは8回、チェ・ジョンがKTの3番手コ・ヨンピョからセンターバックスクリーンにソロホームラン。リードを2点に広げた。

逃げ切りを図るSSGは8回裏の守り、無死一塁でエースのキム・グァンヒョンを3番手で投入。しかしキム・グァンヒョンは代打のオ・ジェイルにヒットを許し、KTは無死一、三塁のチャンスを作った。

この場面で2番ロハスが2ボールからチェンジアップを左中間に運ぶ3ランホームラン。KTが4-3と逆転に成功し勝利を収めた。

映像:ロハスの逆転3ラン(KBO公式YouTubeチャンネル)

◆「あすからポストシーズン」

あす2日から今季の優勝チームを決める「ポストシーズン」が「ワイルドカード決定戦」でスタートする。公式戦4位のトゥサンベアーズと5位決定戦の勝者KTが対戦。2勝したチームが3位との「準プレーオフ」に進出する。なお4位チームには1勝のアドバンテージがあり、引き分けも勝ちと同等。

⇒ ポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◇10月1日(火)の結果

・NC 1 - 5 ロッテ(チャンウォン)

 勝:ウィルカーソン

 敗:イ ジェハク

・KT 4 - 3 SSG(スウォン)

 5位決定戦

 勝:パク ヨンヒョン

 敗:キム グァンヒョン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「レイエスが安打新記録達成」

ロッテジャイアンツのビクター・レイエスが最終戦で2安打。2014年にソ・ゴンチャン(現KIA、当時ネクセン)が記録したシーズン201安打を抜き、202安打の新記録を達成した。

映像:レイエスの202安打目(KBO公式YouTubeチャンネル)

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事