「トマト」&「辛めん」の二枚看板が名物。新感覚の非豚骨ラーメンは全国へと広がり勢いは止まらない。
元祖トマトラーメンと辛めん
2015年に博多の街に登場した、新感覚の非豚骨ラーメンのお店「元祖トマトラーメンと辛めん 三味(333)」。〈333〉と数字の3が3つで〈三味(さんみ)〉というネーミングは、3つの味が楽しめるというコンセプトなのだとか。創業から驚く勢いで人気を獲得し店舗も拡大。現在は福岡に7店舗、関東関西にもデリバリー店ながら20店舗近くを拡大中。天神の総本店がオープンしてから10年目を迎えようとする今も、その勢いは止まることはありません。
今回お伺いした博多駅東店は、2021年にオープンした三味の中では新しい店舗。博多駅筑紫口を出て、徒歩5分程度、福岡合同庁舎の真裏にあります。福岡人はもちろん、旅行で訪れる人も訪れやすいアクセスですね。そして、天神大名にある総本店と中心店、この博多駅東店は24時間営業なんです。
店内は縦長で、テーブル席と、区切ることもできる掘りごたつの座敷席が広々とあり、居酒屋のような雰囲気です。和風の雰囲気の中、テーブルのデザインも斬新ですね。麺類の他にも、博多名物もつ鍋やイタリアンテイストの一品メニューも豊富。〈トマトラーメン〉〈辛麺〉〈イタリアンメニュー〉を味わえるのが三味の3つの味なんですね。
味噌辛麺(大辛)
お店の代名詞でもある定番の〈トマトラーメン〉も美味しいですが、辛さの刺激を求めるならば、双璧メニューの〈味噌辛麺〉も魅力あるメニュー。今回は悩みながらも辛麺をいただきました。真っ赤なスープにもやしがたっぷり。 さらにニラやひき肉と卵とじ。よくある宮崎辛麺とはまた一線を画す仕上がりです。
香味野菜たっぷりの鶏ガラスープに特製辛味噌を加えたスープ。辛さはゼロから大辛まで選べるので、辛いの好きでも苦手な人でも大丈夫。トマトラーメンもですが、女性人気が高いのは、このベースの食材のヘルシーさ。そこにゴマの風味がスープの旨味を引き立て、辛さの刺激もクセになる美味しさなんです。
このスープにあわせるのは中細サイズのストレート麵。コシもある麺はラーメンのような感じでいただけます。スープの味わいが変われば、これだけ麺の味も変わるのだなぁと思います。替玉には、こんにゃく麵やうどん麺が選べるのも面白い。
〆の玉子リゾット
麺を食べ終えたなら、ここからが三味(333)の名物を楽しめる。残ったスープでリゾットにしてくれるのです。一度、店員さんに丼を預けたならば、できあがった熱々のリゾットが運ばれてきます。
真ん中には生玉子が盛り付けてあり、熱々のリゾットの中で半熟となるのがまた美味い。辛麺のスープの味わいがリゾットでもバッチリで、とろりと半熟卵を混ぜ合わせるとまろやかに。これはもう絶品。
もう少し辛さの刺激が欲しい時には辛味オイルを加えても美味しい。
卓上には、餃子のタレと辛味オイルのみ。トマトラーメンにしろ辛麺にしろ、そのままでも味のインパクトがあるので、特に調味料は必要ないですね。
朝ラーでも、トマトラーメンや辛麺は意外にさっぱりいただけます。ランチはもちろん、居酒屋としても〆の一杯でも、いろんなシチュエーションで楽しめるのが24時間営業の魅力。さらに博多駅近くなので、このアクセスならどのタイミングでも訪れやすい。
博多の新名物として売り出したメニューは、今や世界にも展開しようという勢い。豚骨王国の中で生まれた、新しい風を吹き込んだ新感覚の非豚骨ラーメン。コース料理も楽しめるという、もはやラーメンという枠を超えて、トマトベースのイタリアンを楽しめるお店。新メニューもどんどんと生み出しているようで、デリバリーでも大人気という「三味(333)」の、今後の販売戦略も楽しみです。
元祖トマトラーメンと辛めん
三味(333)博多駅東店
住所:福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目9−6 ソリューションビル 1F
営業時間:24時間営業
定休日:無休
駐車場:近隣有料
アクセス:博多駅より徒歩5分