【土浦市】ピンクの甘酒は数量限定!茨城発の甘酒はラベルも素敵『佐藤酒店本店』で春の手土産ショッピング
酒屋さんなのにグルメな人への手土産ショッピングにぴったりのお店があるらしい。そんな噂を聞いてやってきたのが土浦市沢辺にある「佐藤酒店本店」。2022年12月、実に18年ぶりに復活したという店舗にお邪魔して、噂の真相を確かめてまいりました!
「さん・あぴお店」撤退後、18年ぶりに復活した「佐藤酒店 本店」
土浦駅から車で約25分。瓦屋根の民家が軒を並べる県道53号(通称つくば千代田線)沿いに建つ「佐藤酒店 本店」は、創業70余年の歴史を誇る酒屋です。名店でありながら店構えが真新しいのには理由があって、実はこちらの店舗は2022年12月にオープンしたばかりなのです。
店頭幕の隣に立って笑顔で撮影に応じてくれたのは佐藤栄介さん。「佐藤酒店」の看板を守り受け継ぐ四代目店主です。
「佐藤酒店」は、栄介さんの曾祖父にあたる豊一郎氏が1948年にこの地に創業したの始まり。1993年に開業した大型商業施設「新治ショッピングセンターさん・あぴお」の専門店街に2号店をオープンし、2004年には本店の機能を「さん・あぴお」に移行して沢辺の本店を閉めていました。
その「さん・あぴお」の専門店街を運営する組合が破産したのは昨年(2022年)のこと。閉店を余儀なくされたこともありましたが、「いつかは沢辺の本店を復活させようと思っていた」と話す栄介さんの念願もあり、新しいコンセプトを引っ提げて沢辺の本店が復活したのでした。
「遠くてもわざわざ行きたい!」というリピーター続出!
「さん・あぴお店」時代の倍以上の規模がある沢辺の本店は、ゆったりとしていながら充実の品揃えが魅力です。
棚に並んだ日本酒は、茨城だけで約95%が消費されるという名酒『霧筑波』のほかにも茨城の酒蔵で造られたお酒がずらり。そのほかにも全国から厳選した名酒も豊富に取り扱っています。
「佐藤酒店」の面白いところは、「このお酒の度数は何パーセントで」「醸造の仕方がこうで」というデータ的な紹介ではなく、「どういった蔵元が造っているのか」「どんなところで造られているのか」という物語や想いを伝えてくれる点にあります。
注目ポイントが記された解説を読むだけもあっという間に時間が過ぎてしまうほど。
酒屋というよりもギャラリーを訪れたような楽しさがあります。
お酒にあうつまみも充実しています。小さくて見えないほどの説明書きがまた楽しく、食べ方やお酒との合わせ方のアドバイスも記されています。
お酒が苦手な人でも思わず手が伸びるような気になる飲み物も。果汁100%のぶどうジュース(1040円)やマスカットジュース(1040円)は、今までに味わったことのないほどのぶどう感。手土産の品としても人気があるそうです。
私が最も目を惹いたのが「松崎さんちの桃ジュース」。その価格たるや2460円!しかしこの1瓶に6~9個の完熟桃が使われていて、砂糖を使っていないのに桃だけの濃厚な甘みにとろけます。瓶を開けたときに広がる桃の香りには幸せすらも感じられます。
年に三回だけ作られる紅糀を使ったピンク色の甘酒
今回『佐藤酒店本店』を訪ねたいと思ったきっかけがこの甘酒です。
この甘酒を知ったのは、土浦駅直結の商業施設・プレイアトレ土浦2階にある「IBARAKI 佐藤酒店」の角打ちコーナーで味わったのが最初でした。おしゃれなグラスに注がれた甘酒は砂糖不使用なのに甘みたっぷり。ぷちぷちとした舌触りも楽しくてあとを引くおいしさです。
「IBARAKI 佐藤酒店」でも瓶入りの甘酒は購入できるのですが、「本数でいうと断然本店のほうが充実しています」とのことで沢辺の本店へ。この甘酒を手に入れるだけでもわざわざ行く価値のあるお店なのです。
武勇の甘酒は麹タイプ(写真右/720ml900円)と、ほんのりピンク色をした紅麹タイプ(写真左/720ml1120円)の2種類があります。
紅麹タイプは、桃の節句と母の日、年末の時期にしかられないという貴重な甘酒です。ポリフェノールが豊富に含まれていて、さっぱりとした味わい。
甘酒は「飲む点滴」といわれるほど栄養が詰まっていて、暑さでばてやすい夏の時期の養生にも。「夏場は凍らせて固形にして食べるのもおすすめですよ」と佐藤さん。
甘酒はアレンジが自在なのも魅力のひとつ。佐藤さんは麴タイプをプロテインで割ったり、コーヒーで割ってカフェオレ風にして楽しむことが多いのだそう。
「100%果汁のオレンジジュースや豆乳で割ってもおいしいですよ」(佐藤さん)
佐藤さんが指南! 春の手土産におすすめの茨城名酒
何百種類というお酒を扱っている「佐藤酒店 本店」ですが、春の時期に味わうなら、また手土産として買うならどのお酒がいいのでしょう。佐藤さんに、おすすめのお酒を厳選してもらいました。
ワイン派におすすめなのがつくば市のワイナリーで醸造されるこちらの2本。見た目にも華やかで、ラベルにもセンスの良さが感じられます。
「美味しい、新鮮な、そしてdailyなワイン」を目指す、Tsukuba Vineyard(つくばヴィンヤード)は、つくば市栗原にワイナリーでぶどうを栽培して、ワインを生産しています。春におすすめのワインとして紹介してもらったのは、淡い色合いが可憐なロゼ。微発泡で飲みやすく、甘すぎないのが特徴です。
「アルコールが低めなので、お酒が苦手が方でも飲みやすいと思います。さっぱりしているので食事にも合いますよ。お花見の席で喜ばれる1本です」(佐藤さん)
「シャンパンに引けを取らないクオリティです」と佐藤さんが自信をもっておすすめするのが、筑波南麓にワイナリーを構えるBee’s Knee Vineyards(ビーニーズヴィンヤーズ)のワイン。畑の管理から販売までをほぼ女性一人で行っている話題のワイナリーです。
「つくば市産ぶどう100%で造られたにごりスパークリングワインは、爽やかでキレのある味わいが特徴です。暑くなってくるこれからの時期にぴったりですよ」(佐藤さん)
あの有名な「石岡 鈴木牧場」の土浦特約店!
冷蔵ケースの中を覗いてみると乳製品も販売していました。よく見ると「石岡 鈴木牧場」と記されています。
「石岡 鈴木牧場」は、とてつもなくおいしいと評判の牛乳や乳製品を製造販売している牧場で、愛情をこめて育てた牛のお乳の恵みは格別です。
そのおいしさに魅了された佐藤さんは「石岡 鈴木牧場」に赴いて熱い思いを伝えて晴れて土浦の特約店に。
一番人気のヨーグルト(400g570円)は、入荷するとすぐに売り切れてしまうほど。プレーンと微糖があり、2週間に一度の頻度で入荷されます。
ヨーグルトの瓶の容器は食べた後にお店に戻すと100円バックされます。
お酒だけでなく、こうした乳製品や食品なども積極的に取り扱うのは「佐藤酒店 本店」が「暮らしに寄り添う」ことを大切にしている点にあります。
「お子さまも含めて家族全員が揃う食卓がより充実したものになるといいなと想像しながら商品を揃えています。お酒や食品を通して暮らしの楽しみ方を表現していきたいと思っています」と佐藤さんは熱く語ります。
「佐藤酒店」は、今回ご紹介した本店のほかに、土浦駅直結のプレイアトレ土浦に店舗を構える「IBARAKI佐藤酒店」、そして2023年5月3日にはイオンモール土浦店もオープンします。店舗ごとにコンセプトや雰囲気が異なるので、3店をぐるりと回って魅力を確かめてみるのも面白そうです。
暑くなってくるこれからの時期は夏限定の商品も登場するのでどうぞお楽しみに!
<店舗情報>
佐藤酒店 本店
住所:茨城県土浦市沢辺757 MAP
電話番号:029-862-2598
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜
駐車場:あり(無料)
支払い方法:現金、クレジットカード、交通系電子マネー、QRコード決済(PayPay)
ホームページ:https://www.sake-ibaraki.com/
Instagram:satosaketen1948